4.0
小さなカップの中に、あらゆる美意識、技巧が凝縮された、珠玉の輝きに、ため息しかありません。
これはもしかして昨年夏、渋谷区の松濤美術館で催されて、行きたかったのにコロナと、予約制で全然予約が取れなかったあの展覧会?? コロナも落ち着き始めているせいか、こちらは予約制ではありませんでした。何時もの《夢美》並みで特に混雑もなくゆっくり鑑賞できました。ジャポニスムやジャポニスムや、アール・ヌーヴォー、アール・デコのデザインを中心に、イギリス・ドイツ・フランスの超有名窯のモノから、日本の有田伊万里九谷、もさることながら、作り手不詳ながらの名品まで、厳選された約380点がこれでもかというほどに並んでいます。当時の流行を反映したもの、“超絶技巧”ともいえる繊細な装飾が施されたもの、様々な意匠を凝らしたものなど、小さな世界に凝縮された美しさに、すっかり酔いしれます。素晴らしい!! とにかく、単眼鏡か、お持ちでない方は拡大鏡でも、持って行かれたら良いと思います。最後の展示室では、写真撮影もOKです。★-1は説明プレートの文字までがデミになっている点と、技法には触れられていない点です。