4.0
近代ってどこまでで現代ってどこからなの?
企画展のチケット買ったらついでに観れるから、ということで観させて頂きましたが、それだと申し訳ないくらい相当気合入ってました。こちら所蔵展扱いで、しかも「「所蔵作品は見飽きた」と言わず」とか自虐なさっておられますが、内容も大変充実だと思います。(ケンビとゲンビのコラボ展なので以下コラボ展で統一します)
まず配布されてるこのA5のリーフレットが大充実。このコラボ展の章立てが
1.の? 近代美術と現代美術はどう違うの?
2.の? 具象・抽象ってなに?
3.の? 理想を描く?現実を描く?
4.の? 美と術って何?
とあり、それに沿って作品と会話形式のコメントが載っています。
これは近隣の小・中学生が課外授業としてやってきたら最高じゃないかしら。
広島に住んでるちびっこ羨ましいなぁ~♡
と同時に、この?はとても基礎的かつ根本的な問いなので、言い方はおかしいですけど、自分みたいな現代アート素人にとっては使える基本フックを教えてもらった感じ(出てくる会話の枝葉の部分も含めてです)。
すっかり忘れてましたが、こちらはダリの「ヴィーナスの夢」があるんでしたね。
ん~、でっかい! 久々にがっつり堪能致しました。
小林千古の静物画いいな、とか、企画展に寄せたのか、広島ゆかりの作品集めてるからか、企画展に出てきた方の作品も多かったですが、写真も結構並んでて、リチャード・ロングなんて懐かしい~と思っちゃいました。森村泰昌の「肖像(双子)」(←もう私の中ではタイトル「オニャンピア」に上書きされてます笑)がここにもあってぎょっとしました。練馬美「マネ展」で観たばかりだったので驚いたのですが、絵画じゃなくて写真なので色々なところにあっても当たり前ですよね。「母がぶらぶら美術館に出てたやつだ!」ととても喜んでました(笑)。
個人的ベストは丸木位里「竹林」(丸木美術館蔵「原爆の図」を下敷きにしたらしき水墨画。寒くても枯れない竹は不屈の精神の象徴でもあるbyリーフレット)。横に並んでた大岩オスカール「フラワーガーデン」共に広島ならではの作品かつでっかくて圧巻!で、このコラボ展観て良かったなと思いました。
かなり展示数多く感じました。大きな作品もあり見応えたっぷりです。お時間の余裕を持ってご来場頂きたいです。そして、できたら併設の縮景園もお楽しみくださいませ。
余談ですが、1階入り口付近に、菅井… Read More