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白鶴美術館全体が今や貴重な文化財?
阪神間は六甲山系から瀬戸内海へいく筋もの川が注ぎ、景観を作り、小さな美術館が点在しています。
白鶴美も住吉川沿いの高級住宅地にある古い美術館です。
空調設備はなく、窓が開けられ外の空気も入れながら、春と秋に自然光での展示。
天井は折上格天井、2Fの天井には鶴が描かれ、美術館の中に鶴のモチーフが潜む。
中国陶磁器の展示ですが、1F奥の壁際、歪む展示ケースのガラスの中には元信筆と伝永徳筆「四季花鳥図屏風」右隻、春の景色が描かれています。
玳玻天目、油滴天目、禾目天目、木の葉天目とたくさんの天目茶碗が展示されていました。
「青磁鳳凰耳花生」こちらでも展示されており、久保惣の万声、陽明文庫の千声、東洋陶磁安宅コレクションのものなどずらっと並べて見比べてみたいものです。
静かにゆったり中国陶磁器を楽しみ、余韻に浸りながら坂を下っていくのもいいのではないかしら?