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全然色褪せてないカラー写真
スタイルが今の写真が混ざっているの?と思わされるほど色褪せてないんですよね。鰐淵晴子さんは今のアイドルかと思わされるほどスタイリッシュで驚きました。その昔のパリの様子が分かり、楽しかったです。
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はじめてカラーの発色を見たあの瞬間の感激は今もって忘れることができない。
― 大竹省二
戦後の日本写真史において大きな足跡を残した大竹省二は、東京が焼け野原と化した戦後間もなく、GHQ(連合国軍総司令部)広報部の嘱託カメラマンとしてキャリアの第一歩を歩みはじめます。当時、あらゆる物資の入手が困難だった中、カメラやフィルム、ことにカラーフィルムをも自由に使うことができる幸運に恵まれた大竹は、カラー写真の鮮烈さに大いなる可能性を見出し、その本質をいち早く追究した写真家でした。カラー写真は写真家・大竹省二にとって新しい時代の到来に大きな夢と希望を託すことのできる象徴だったと言っても過言ではないでしょう。
戦後を脱し、高度経済成長へと向かう1960年代の日本に寄り添うように、大竹省二はさまざまなグラフ雑誌、広告メディアを舞台に華々しいキャリアを築いていきます。特に大竹の名をとどろかせた女性のポートレートは、彼の代名詞にもなりました。大竹にとどまらず当時の多くの写真家たちの活躍の背景で見逃すことができないのは、日本の写真関連メーカーによる目覚ましい技術発展です。
日本でいち早くカラーフィルムの開発に取り組んだ当社は、すでに第一線で活躍し米国のカラーフィルムにも熟知していた大竹に、製品開発の初期の段階から協力を仰ぎました。また、富士フォトサロン(現・富士フイルムフォトサロン)において、1960年に「大竹省二カラー近作展」、1967年に「フジカラーによる大竹省二写真展《COLOR LADIES》」とカラーをテーマにした展覧会も開催しています。大竹の厳しい眼が、国産カラーフィルム開発に少なからぬ影響を与えていたことも想像できます。
本展、大竹省二「カラー写真が夢見た時代 COLOR DREAMS」では、没後6年を経て、大竹省二事務所のアーカイブ構築作業の中から再発見された富士フォトサロンで展示された作品をはじめ、雑誌の表紙やグラビア等に発表された1960年代のカラー写真など、最新の技術で再現したプリント約30点を展示します。大竹省二の日本のカラー写真史における業績に迫るとともに、モノクロが主流だった時代に色彩あふれるファッショナブルなカラー写真が、いかにきたるべき豊かな暮らしへの夢と希望を抱かせてくれる存在であったかを感じていただける写真展です。
大竹 省二(Otake Shoji)
1922年、静岡県に生まれる。十代の頃から写真に熱中。カメラ雑誌の月例で入選を重ねアマチュアながら知る人ぞ知る存在になる。上海・東亜同文書院に学び、1942年、学徒応召。1945年、東京に復員。1946年、GHQ(連合国軍総司令部)広報部嘱託となる。1950年、INP(米国通信社)東京支局・写真部長、同年、フリーランスに。
1953年、二科会写真部の創立会員となる。日本を代表する作家、俳優、芸術家などを撮影。特に女性のポートレートやヌードで一世を風靡した。1992年、日本写真協会功労賞受賞。2015年没、享年93。
会期 |
2021年7月20日(火)~2021年10月19日(火)
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会場 |
FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)
![]() |
住所 | 東京都港区赤坂9-7-3 |
時間 |
10:00~19:00
(最終入場時間 18:50)
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休館日 |
会期中無休 |
観覧料 | 無料 |
TEL | 03-6271-3350 |
URL | http://fujifilmsquare.jp/ |
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スタイルが今の写真が混ざっているの?と思わされるほど色褪せてないんですよね。鰐淵晴子さんは今のアイドルかと思わされるほどスタイリッシュで驚きました。その昔のパリの様子が分かり、楽しかったです。
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1960年代の当時の最新技術を使用したカラー写真の展示のことでしたが、ファッション性もありなかなか興味深い作品でした。約60年前のパリの街なみを背景にモデルの女性のドレスが合いまって、映画の一場面を見ているかのような美しさがありました。わずか30点ほどの作品でしたが、一つ一つじっくり見て回ることができてとてもよかったです。現代のカラー写真とは異なる色合いを感じられました。
写真歴史博物館だけありとても古いカメラ、例えば1600年代のイギリスをはじめとするヨーロッパのカメラの実物が見られます。日本のインスタントカメラやカメラのフィルムが歴代展示されていたりと、カメラ好きにはたまらない空間だと思います。
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