4.0
受け継がれるデザイン
デザインに詳しくなくても、アアルトのデザインが受け継がれているのがわかる展覧会だった。
家具などに金属ではなくフィンランドの木などを多く使うところは人にも優しく、またその土地のものを使用することはこれからの社会においても大切なのではないかと思わされた。
実際にフィンランドに行って、フィンランドの自然の中にあるアアルトの建築や街にあるアアルトデザインに触れてみたい。
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モダニズムの建築家として世界的に活躍したアルヴァ・アアルト(1898-1976)には、25年間にわたりデザインパートナーとして対等な関係にあった妻アイノ・アアルト(1894-1949)がいました。
現在、アルヴァの業績とされている多くの作品には、アイノの思想が多分に生かされていたことが明らかになっています。二人は、「日常の暮らしにこそデザインが必要である」という思想から、フィンランドの環境特性に基づき、自然のモチーフを取り入れたデザインで建築設計のほか、家具、グラスウェアのデザインなど現在も愛される名品を数多く残しました。
同展では、このように互いに影響しあい、補完しあいながら制作を行ったアアルト夫妻の業績を、二人の出会いからモダニズムの潮流を受けて機能主義へと至り、更に国際舞台での活躍に続く過程を紹介します。
展覧会は、アアルト・ファミリーコレクションとアルヴァ・アアルト財団の全面的な協力を受け、貴重なデッサンや図面のみならず、公私ともにパートナーであった二人の軌跡を記録する写真なども展示します。
会期 |
2021年7月10日(土)~2021年8月29日(日)
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会場 |
兵庫県立美術館
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展示室 | 企画展示室 |
住所 | 兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 (HAT神戸内) |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
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休館日 |
月曜日 8月10日(火) ※ただし、8月9日(月・振休)は開館 |
観覧料 | 一般 1,600円 大学生 1,200円 高校生以下 無料 70歳以上 800円 障がいのある方 一般 400円 大学生 300円
|
TEL | 078-262-1011 |
URL | https://www.artm.pref.hyogo.jp |
4.0
デザインに詳しくなくても、アアルトのデザインが受け継がれているのがわかる展覧会だった。
家具などに金属ではなくフィンランドの木などを多く使うところは人にも優しく、またその土地のものを使用することはこれからの社会においても大切なのではないかと思わされた。
実際にフィンランドに行って、フィンランドの自然の中にあるアアルトの建築や街にあるアアルトデザインに触れてみたい。
3.0
建築やデザインの展覧会はどう全体像を見せるか難しいのではないだろうか。
建築は模型で全体像を展示し、室内の再現展示、そこにふさわしくデザインされたもの
アイノとアルヴァによって出来上がった「作品」はまわりのフィンランドという環境にふさわしいものとなっている。
豊かな自然の中で、健やかな暮らしが建築・デザインに生まれている。
全体像をみるには映像展示に頼ることになります。
時間をとって会場を巡られることをお勧めします。
会期末ですが、兵庫県立美術館では関連企画として、アアルトの作品が映画の中で沢山みられる「かもめ食堂」が上映されます。
日々の生活の中で生きるアアルトデザインがよくわかるのではないでしょうか。
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