ピピロッティ・リスト:
Your Eye Is My Island -あなたの眼はわたしの島-

水戸芸術館 現代美術ギャラリー

  • 開催期間:2021年9月28日(火)~2021年10月17日(日)
  • クリップ数:3 件
  • 感想・評価:1 件
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《わたしの海をすすって》1996年、2チャンネル・ヴィデオ・インスタレーション、サウンド/コーナープロジェクション(10分22秒)
© Pipilotti Rist, All images courtesy the artist, Hauser & Wirth and Luhring Augustine
《(免罪)ピピロッティの過ち》1988年、シングルチャンネル・ヴィデオ、サウンド(11分18秒)
© Pipilotti Rist, All images courtesy the artist, Hauser & Wirth and Luhring Augustine
《わたしはそんなに欲しがりの女の子じゃない》1986年、シングルチャンネル・ヴィデオ、サウンド(5分)
© Pipilotti Rist, All images courtesy the artist, Hauser & Wirth and Luhring Augustine
《永遠は終わった、永遠はあらゆる場所に》1997年、2チャンネル・ヴィデオ・インスタレーション、サウンド/コーナープロジェクション(4分9秒、8分25秒)
クンストハレ・チューリヒでの展示風景、1999年、Photo: Alexander Tröhler、京都国立近代美術館蔵
© Pipilotti Rist, All images courtesy the artist, Hauser & Wirth and Luhring Augustine
《イノセント・コレクション》1985–2032年頃、インスタレーション/白い紙、厚紙、プラスチック、発泡スチロール、ほか(ワーク・イン・プログレス)、 サイズ可変
© Pipilotti Rist, All images courtesy the artist, Hauser & Wirth and Luhring Augustine
《マーシー・ガーデン・ルトゥー・ルトゥー/慈しみの庭へ帰る》2014年
マルチチャンネル・ヴィデオ・インスタレーション、サウンド/コーナープロジェクション、クッション、カーペット(15分14秒)
© Pipilotti Rist, All images courtesy the artist, Hauser & Wirth and Luhring Augustine
《マーシー・ガーデン・ルトゥー・ルトゥー/慈しみの庭へ帰る》2014年、
マルチチャンネル・ヴィデオ・インスタレーション(15分14秒)、
クンストハレ・クレムスでの展示風景、2015年、Photo: Lisa Rastl
© Pipilotti Rist, All images courtesy the artist, Hauser & Wirth and Luhring Augustine
《忍耐》2016年、シングルチャンネル・ヴィデオ・インスタレーション/岩、ソファ、壁面に投影(12分46秒)
クンストハウス・チューリヒでの展示風景、2016年、Photo: Lena Huber
© Pipilotti Rist, All images courtesy the artist, Hauser & Wirth and Luhring Augustine
《4階から穏やかさへ向かって》2016年
4チャンネル・ヴィデオ・インスタレーション/ベッド、枕(13分23秒、8分11秒、8分11秒)
オーストラリア現代美術館での展示風景、2017年、Photo: Ken Leanfore
© Pipilotti Rist, All images courtesy the artist, Hauser & Wirth and Luhring Augustine
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

ピピロッティ・リスト(1962年スイスのザンクト・ガレン州グラブス生まれ)は、実験的な映像表現を探究するアーティストとして、1980年代からスイスを拠点に世界各地の美術館や芸術祭で作品を発表してきました。

色彩に満ちた世界をユーモアたっぷりに切り取ってみせる映像と、心地よい音楽や空間設計によるリストのヴィデオ・インスタレーションは、国を越えて幅広い世代の観客を魅了してきました。

本展は、身体、ジェンダー、自然、エコロジーを主題とした作品およそ40点で構成。身体や女性としてのアイデンティティをテーマとする初期の短編ヴィデオやヴェニス・ビエンナーレに出品された代表作《永遠は終わった、永遠はあらゆる場所に》(1997/京都国立近代美術館蔵)、自然と人間が共存する今日の世界をのびやかに謳う、パノラミックなスクリーンへと展開する近年の大型インスタレーション(《もうひとつの身体》[2008/15]、《マーシー・ガーデン・ルトゥー・ルトゥー/慈しみの庭へ帰る》[2014]、《不安はいつか消えて安らぐ》[2014])、映像と家具が溶け合ったリビングルーム、日用品を作品へと再循環させる80年代からの一貫した関心によって生まれた作品群など、約30年間の活動の全体像を本格的に紹介します。

本展覧会は、ベッドやクッションに横たわってくつろぐ、食卓を囲むといった遊び心あふれる映像鑑賞体験へと観客を誘う作品を通して、現代社会における切実なテーマを鑑賞者の身体とともに少しずつ解きほぐす機会となるでしょう。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2021年9月28日(火)~2021年10月17日(日)
  • ※2021年9月14日(火)からの予定でしたが、会期が変更となりました。
会場 水戸芸術館 現代美術ギャラリー Google Map
住所 茨城県水戸市五軒町1-6-8
時間 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
休館日 月曜日 
※祝日の場合は翌火曜日
観覧料 一般 900円/団体(20名以上)700円
高校生以下/70歳以上、障害者手帳などをお持ちの方と付き添いの方1名は無料
  • ※学生証、年齢のわかる身分証明書が必要です。詳しくは美術館までお問合せください
    ※一年間有効フリーパス:「年間パス」2,000円
    ◎学生とシニアのための特別割引デー「First Friday」→ 学生証をお持ちの方と65歳~69歳の方は、毎月第一金曜日(9月3日、10月1日)100円
    ◎京都会場の入場券半券の提示で当日券が200円割引 ※1名1回有効。招待券、招待状を除く。他の割引との併用不可
TEL029-227-8111
URLhttps://www.arttowermito.or.jp/gallery/

水戸芸術館 現代美術ギャラリーの情報はこちらMUSEUM INFORMATION

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巡回展TRAVELING EXHIBITION

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※巡回先は、全情報が載っていない場合もございます。最新の巡回先一覧は、展覧会公式サイトなどでご確認いただけますよう、お願いいたします。
また、会期が変更など開催情報に変更が生じる場合がありますので、お出かけの際には、公式サイトにて最新情報をご確認ください。

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

フェミニズムだけではない。ピピロッティ・リストの天衣無縫のユーモア

 最近の時流のためか、ピピロッティ・リストはフェミニズムアートの先駆者として語られがちだが、それはかなり一面的過ぎる。もちろん、初期作から最新作までセクシュアルなモチーフは一貫しているものの、それは必ずといっていいほど背景に退いている。
 例えば、20歳台前半に制作した最初期のシングルチャンネルアナログビデオ《I'm Not The Girl Who Misses Much》は、突出しているのはむしろユーモアだ(写真3/9枚目)。「わたしはそんなに欲しがりの女の子じゃない」と和訳できるそのタイトルはビートルズの楽曲の歌詞の一部をもじったもの。タイトルこそ別れ際に男へ吐きかける捨てゼリフのようで攻撃的だが、その映像はまるで無邪気ないたずらっ子の落書きだ。まず画面はピンぼけ。彼女自身がタイトルの歌詞を繰り返し口ずさみながら胸をはだけて踊っている。おまけに、テープレコーダーを初めて手にした中学生のように早回しとスロー再生が何度も繰り返され、その歌声は金切声のような哀願にも、ドスの効いた挑発にも聞こえる。やけっぱちになって駄々をこねる幼児かと思ったら、腹のすわったヤンキーにも豹変し、画面のこちら側の僕らは翻弄されるしかない。
 ジェンダー平等を正面切って声高に叫ばれると、そりゃそうだけど....と正直鼻白む。フェミニズムをテーマとした作品にはそんな押しつけがましさがしばしばみられるが、ユーモアあふれるピピロッティ・リストの作品にはそれがみじんもない。
 「わたしはそんなに"フェミニスト"じゃない」とおどけてみせ、観者の頬がちょっとゆるんだ隙間にちゃっかり滑り込む。そのとき既に我々は天衣無縫のお茶目っぷりに、ピピロッティの掌中にまんまと落ちているのだ。

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《わたしの海をすすって》1996年、2チャンネル・ヴィデオ・インスタレーション、サウンド/コーナープロジェクション(10分22秒)
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《(免罪)ピピロッティの過ち》1988年、シングルチャンネル・ヴィデオ、サウンド(11分18秒)
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《わたしはそんなに欲しがりの女の子じゃない》1986年、シングルチャンネル・ヴィデオ、サウンド(5分)
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《永遠は終わった、永遠はあらゆる場所に》1997年、2チャンネル・ヴィデオ・インスタレーション、サウンド/コーナープロジェクション(4分9秒、8分25秒)
クンストハレ・チューリヒでの展示風景、1999年、Photo: Alexander Tröhler、京都国立近代美術館蔵
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《イノセント・コレクション》1985–2032年頃、インスタレーション/白い紙、厚紙、プラスチック、発泡スチロール、ほか(ワーク・イン・プログレス)、 サイズ可変
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《マーシー・ガーデン・ルトゥー・ルトゥー/慈しみの庭へ帰る》2014年
マルチチャンネル・ヴィデオ・インスタレーション、サウンド/コーナープロジェクション、クッション、カーペット(15分14秒)
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《マーシー・ガーデン・ルトゥー・ルトゥー/慈しみの庭へ帰る》2014年、
マルチチャンネル・ヴィデオ・インスタレーション(15分14秒)、
クンストハレ・クレムスでの展示風景、2015年、Photo: Lisa Rastl
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《忍耐》2016年、シングルチャンネル・ヴィデオ・インスタレーション/岩、ソファ、壁面に投影(12分46秒)
クンストハウス・チューリヒでの展示風景、2016年、Photo: Lena Huber
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《4階から穏やかさへ向かって》2016年
4チャンネル・ヴィデオ・インスタレーション/ベッド、枕(13分23秒、8分11秒、8分11秒)
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