池内晶子
あるいは、地のちからをあつめて

府中市美術館

  • 開催期間:2021年12月18日(土)~2022年2月27日(日)
  • クリップ数:20 件
  • 感想・評価:6 件
池内晶子 あるいは、地のちからをあつめて 府中市美術館-1
池内晶子 あるいは、地のちからをあつめて 府中市美術館-2
池内晶子 あるいは、地のちからをあつめて 府中市美術館-3
池内晶子 あるいは、地のちからをあつめて 府中市美術館-4
《Knotted Thread-red-Φ18cm-Φ360cm》 
2016-2017年 silk thread gallery21yo-jでの展示
撮影:椎木静寧 Courtesy of gallery21yo-j
《Knotted Thread-red-Φ18cm-Φ360cm》
2016-2017年 silk thread gallery21yo-jでの展示 
撮影:椎木静寧 Courtesy of gallery21yo-j
《Knotted Thread-52knots-north-south-catenary-h330cm》
2015年  silk thread gallery21yo-jでの展示 
撮影:椎木静寧 Courtesy of gallery21yo-j
《May 13 2019》 2019年 木綿糸
池内晶子 あるいは、地のちからをあつめて 府中市美術館-1
池内晶子 あるいは、地のちからをあつめて 府中市美術館-1
池内晶子 あるいは、地のちからをあつめて 府中市美術館-1
池内晶子 あるいは、地のちからをあつめて 府中市美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

池内晶子の美術館での初個展です。池内は絹糸をつないで帯や紡錘状のかたちをつくり、空間にはりめぐらして、周囲の空気を含みもつ作品を発表してきました。糸のみを用いて造形するミニマムで繊細な作品には一方で、絹糸という天然素材の持つ歴史や文化的背景、展示会場の場所性など、外部との多様な関わりが織り込まれています。1980年代末より活動をはじめ、近年は東京都現代美術館、国立新美術館のグループ展や新潟での芸術祭に参加するなど活躍しています。

今回は展示室を大胆につかい、ほぼ現場での制作による新作を発表します。池内は事前に美術館とその周囲をリサーチして場所の特性を受けとめ、この場でしか生まれえない空間を、丁寧な手仕事により準備しています。しなやかで力強い世界に出会う、またとない機会となることでしょう。

◆ 池内晶子(いけうち あきこ)
1967年東京都生まれ。1998年東京藝術大学博士課程単位取得退学。1998年から2000年まで文化庁在外研修でニューヨーク滞在。1988年より糸を空間に張り巡らす作品の制作を開始。絹糸を結び、切る行為の集積を宙づりにし、人と空間の関わりについて考察している。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2021年12月18日(土)~2022年2月27日(日)
会場 府中市美術館 Google Map
住所 東京都府中市浅間町1丁目3番地(都立府中の森公園内)
時間 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日 月曜日 
12月29日(水)~2022年1月3日(月)、
1月11日(火)、2月24日(木)
※ただし2022年1月10日は開館
観覧料 一般 700円(560円)
高校・大学生 350円(280円)
小・中学生 150円(120円)
  • ※府中市の小、中学生は「府中っ子 学びのパスポート」で無料
    ※( )内は20名以上の団体料金 ※常設展観覧料を含みます
    ※未就学児及び障害者手帳等をお持ちの方は無料
TEL050-5541-8600(ハローダイヤル)
URLhttps://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/

府中市美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

府中市美術館 府中市美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

3.0

作者の意図と作品の糸が見えない展覧会

コロナ禍のなか、電車に乗って都心の美術館に行くのはためらわれますが、府中市美術館ならいつも観客が少ないし、入館者は府中市臨時駐車場が無料になるので、府中に実家がある妻と車で出かけました。
2019年に森美術館「塩田千春展:魂がふるえる」で観た糸によるインスタレーションがとても素晴らしかったので、この展覧会も楽しみにしていたのですが、やや期待外れでした。
森美術館と異なり大きなスペースが取れないことはわかっていましたが、展示されていた絹糸によるインスタレーションは3点のみで、そのうちの2点は部屋が暗くて作品がほとんど見えません。暗闇の中で目を凝らすと、糸らしきものが張り巡らされているのがかすかにわかりますが、作品の全体像がつかめません。
ただでさえ見えにくい細い絹糸を暗闇のなかに置いた作者の意図がわかりません。他のコメントではかなり好意的な書き込みが見られますが、私にとっては塩田千春展との落差に驚ろき不満の残る展覧会でした。

4.0

空間を贅沢に使った興味深い作品

作品自体は非常にミニマルで美しく、天井が高く広い空間を贅沢に使っていて静かに佇んでいるのですが、生き生きとしているように感じました。場所とマッチしていてよかったと思います。
絹の糸は、見る場所や角度によって、見えたり見えなかったり、真っ赤に見えたり見えなかったり、さまざまな表情に変わるため、ぼんやり見ているだけでも飽きませんでした。何かを語り掛けるというよりは、圧倒的に考えさせる要素が強かったと思います。あまり混雑していない時間に、静かにじっくり鑑賞したい、感じたいと思う展示会です。

3.0

池内晶子”あるいは、地のちからをあつめて”

彼女の作品を初めて拝見しました。
本人の意思なのかは確認できないのでなんとも言いい難いのですが、真っ白い空間で展示するべきだなと感じました。作品の存在感が木目の床や展示ガラスの存在に邪魔されている印象でチケットやチラシに掲載されているイメージを想定していたので残念でした。あとライティングも暗すぎた印象です。

作品のムービーを観て納得したのですが、とてもディティールを大事にされた繊細な作品で、人が空間に入ってくる想定込みの作品であるというところに面白さを感じました。自分が拝見した時の作品のゆらぎは自分の動きに連動されます。
それを意図的に見せてくるのは面白いと感じたのとどこから観ても自分の存在が反映される作品という発想が面白いと思いました。人がいなくなると緊張するという発言も含めて。一本の絹糸の緊張感と、地に広がる無数の糸のホールのコントラストを製作する姿が何かの儀式を連想させました。

彼女の毎日描いているというスケッチ。何を意図しているのか本人は明確には話してはいませんでしたが、個人的には女性膣や、顕微鏡で覗く微生物のようにも見えて頭に浮かんだものをカタチに捉えて残すというプロセスがアーティストにとって対話なんだなと感じました。

府中市美術館は今回初めて伺いましたが、常設展も見応えあって写真・絵画・オブジェなど現代アーティストの作品が色々集まっており見応えがありました。

4.0

絹糸を追ううちに

絹糸を用いて空間それ自体を創り出すようなメインの作品3点が、最初の3室に、それぞれ展示されている。まず、いずれも天井が高く広々とした空間をいかんなく活かしたもので、美術館の空間との相性がよかった(床がそのままというのは、気にはなったが)。次に、照明の効果もあって、特に2,3室では、絹糸のありようを視認すること自体がなかなかに困難な見せ方で、1室もあわせて、視線は絹糸をまさぐるようにたどることとなる。従って最終的に、こちらがかなり能動的に展示作品を見ていくことになり、しかもそれは時間がかかり、派手な照明や音楽もないため、静謐な暗がりの中で「何か」を見出していくような、じんわりとした充実感が生まれてくる。これが、絹糸にあつめられた「地のちから」ということなのだろう、か。

2.0

絹糸を使った大型のインスタレーション。ミニマムな表現で観者の思いに委ねる分量が大きい作品

 1967生まれの作家だが、初見だった。メインの作品は絹糸を使った大型のインスタレーション。ミニマムな表現で観者の思いに委ねる分量が大きい作品。写真は真っ白なホワイトキューブに設置されているが、府中市美術館は板張りの床。見え方がかなり違かった。
 照明も暗めで老眼の目にはやや厳しかったが、見えるか見えないかの限界を探るよう。作家の意図だったかもしれない。作家インタビュー映像を見ると、絹という物質への思い入れがわかる。
 私的鑑賞体験からの感想だが、内藤礼と塩田千春の中間ぐらいの作風に見えてしまうといってしまうのは少し酷だろうか。
 一部のドローイングは作家の意図がストレートに伝わってくる感じで好感がもてたが、写真撮影が(常設展も含めて)ごく一部を除き不可だったのは残念。(とはいってもメインの作品はかなり暗めなので撮影も難しかろう。)

4.0

展覧会ならではの作品

冬の空の如くとても透き通った空間でした。展示会場入り口を入ると薄暗くて裏口?と戸惑う程。光の当たる角度により糸が見えるので、近寄っていくと急に糸がみえてきたりと、とても幻想的な感じがしました。このような作品は展示会場に足を運ばなければ見ることができないので実際に行くことができてとてもよかったと思いました。展示作品が少なかったことだけがちょっと残念でした。絹糸の切れ端が案内状に添えられていたので大切にしたいと思います。

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出展作品・関連画像IMAGES

《Knotted Thread-red-Φ18cm-Φ360cm》 
2016-2017年 silk thread gallery21yo-jでの展示
撮影:椎木静寧 Courtesy of gallery21yo-j

《Knotted Thread-red-Φ18cm-Φ360cm》
2016-2017年 silk thread gallery21yo-jでの展示 
撮影:椎木静寧 Courtesy of gallery21yo-j

《Knotted Thread-52knots-north-south-catenary-h330cm》
2015年  silk thread gallery21yo-jでの展示 
撮影:椎木静寧 Courtesy of gallery21yo-j

《May 13 2019》 2019年 木綿糸

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