5.0
新しい日本画というか、なんというか
たまの休みにはるばる千葉へ。
古典の名作を、今の作品に、というところ。
最初の見返り美人に目が覚め、煙いのはコロナウイルスだったり、晴信の名作では飛沫が飛んでいたり。
話題性には事欠かない、しかも、画力が素晴らしいので、もとの名作についての探求がすごいことにも気づく。
面白かった。
常設も楽しい展示でした。
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福田美蘭(ふくだみらん 1963-)は、東京藝術大学を卒業後、最年少での安井賞や国際展での受賞等、国内外での活躍を通して独自の作風を切り拓き、絵画の新たな可能性に挑戦し続けています。人びとの固定観念を覆し、新たなものの見方や考え方を提案する福田の芸術は、単なる絵画という枠にとどまらず、豊かな発想力によって独自の展開を遂げてきました。
これまでも日本美術をもとにイメージを広げた作品を多く発表してきた福田ですが、本展では、千葉市美術館のコレクションから、自らが選定した江戸から明治時代の美術をきっかけに、新たに創作された作品を中心に展示します。福田は、もとになった日本美術をどのように写し、読み解き、このように思いもよらぬ絵画を生み出していくのでしょうか。
周密な観察力や入念なリサーチに基づく精緻な表現と自由な発想とが共存する福田の新たな作品は、私たちの日本美術への眼差しを更新するとともに、作品を鑑賞するとは何かということを改めて考えさせてくれるでしょう。この作家の新作とともに、発想元となった千葉市美術館のコレクションも同時に展観します。
本展は、2001年の世田谷美術館、2013年の東京都美術館以来の大規模な個展となります。福田の飽くなき探究心をもって制作された作品を通して、コレクションの意義を見直すとともに、美術館という場における私たちの体験そのものを問い直す契機になればと願っています。
◆福田美蘭
1963年東京生まれ。1985年東京藝術大学美術学部絵画科油画卒業、1987年東京藝術大学大学院修士課程修了。1989年に新人洋画家の登竜門とされる安井賞を最年少で受賞、1991年第7回インド・トリエンナーレにて金賞受賞。
会期 |
2021年10月2日(土)~2021年12月19日(日)
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会場 | 千葉市美術館 Google Map |
住所 | 千葉県千葉市中央区中央3-10-8 |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
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休館日 |
毎月第1月曜日(祝日の場合は翌日) 10月11日(月)、11月15日(月) |
観覧料 | 一般 1,200円(960円) 大学生 700円(560円) 小・中学生、高校生 無料
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TEL | 043-221-2311 |
URL | https://www.ccma-net.jp/ |
5.0
たまの休みにはるばる千葉へ。
古典の名作を、今の作品に、というところ。
最初の見返り美人に目が覚め、煙いのはコロナウイルスだったり、晴信の名作では飛沫が飛んでいたり。
話題性には事欠かない、しかも、画力が素晴らしいので、もとの名作についての探求がすごいことにも気づく。
面白かった。
常設も楽しい展示でした。
5.0
過去2回福田美蘭の大規模個展は開催されてますが。今回は嬉しい事に日本美術から着想を得た新作16点を含む展示、しかも浮世絵、江戸絵画には定評のある千葉市美コレクション中心の展示で、発想元となった千葉市美コレクションも併せて多数展示されております。浮世絵、黄表紙、宋代絵画、琳派、禅画、大津絵、超写実等々、圧倒的画力での描き分けと斬新な発想力で生み出される作品群は完成度が高く、パロディ、オマージュのレベルではありません。おすすめ展覧会。
4.0
初日に訪問しました。福田美蘭という方は初めて聞きましたが、まずは最初の「見返り美人」にやられる。漫画のような「大江山の酒呑童子退治」やコロナウイルスを締め上げる「二代目市川團十郎の虎退治」など面白く考えさせる作品がずらり。
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