4.0
多彩な赤
いつも掛け軸が展示されている 靴を脱いで鑑賞する小上がりの畳の部分と
巻物 色紙などの展示のガラスケースには作品がありません
少し寂しいです
光を当てると模様が浮かび上がる正面摺は見事です
歌舞伎の隈取の赤 雲・空の赤 血の赤 炎の赤 差し色の赤
色々な赤があります
始めはオレンジ色に近い朱色ですが 年代とともにマゼンタ寄りの鮮やかな赤になっていきます
下唇にだけ色を濃く入れ玉虫色にする笹紅 当時 紅は高級品なので
庶民は薄墨を下地に塗っていたそう いつの時代も女子はお化粧に工夫をするものですね
良かったのは 月岡芳年の 美立七曜星・満月です
着物の赤と水面の白がくっきりとしていていました
図録も作品リストもなかったので あらかじめ展覧会の紹介YouTubeを見ておいて良かったです