江戸の天気

太田記念美術館

  • 開催期間:2021年6月26日(土)~2021年8月29日(日)
  • クリップ数:17 件
  • 感想・評価:3 件
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歌川広重「木曽海道六拾九次之内 四拾七 大井」前期
歌川広重「名所江戸百景 高輪うしまち」 前期
歌川国貞「夕立景」後期
小林清親「梅若神社」前期
葛飾北斎「冨嶽三十六景 礫川雪ノ旦」後期
葛飾北斎「冨嶽三十六景 山下白雨」前期
歌川広重「名所江戸百景 亀戸梅屋舗」前期
蜂須賀国明「千住大橋吾妻橋 洪水落橋之図」前期
作者不詳「怪雲現る」後期
歌川広重「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」後期
小林清親「武蔵百景之内 隅田川水神森」後期
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

浮世絵にはさまざまな気象現象が描き込まれています。晴れわたる空、土砂降りの雨、しんしんと降る雪、雨あがりの虹。刻々と変わる天気を、浮世絵師たちは繊細な色彩の変化によって、あるいは大胆にデフォルメし表現してきました。

日本の、季節によって変化する多様な気候は、今も昔も人々の暮らしにも大きな影響をあたえています。江戸時代には大雨による洪水が度々おこり、また予期せぬ天候不順が飢饉を招くこともありました。科学の発達した現代においても、私達は天候をコントロールすることはできません。天気予報を頼りに日々の気象の変化に備えていますが、近年では大雨や酷暑など異常気象が話題となり、気候変動への関心も高まりつつあります。

本展では、絵の中の天気に注目し、葛飾北斎や歌川広重、小林清親らの手によって生み出された風景画をご紹介いたします。浮世絵師たちの個性あふれる表現を通して、うつろう空模様を愛でる日本人の美意識はもちろん、時には風雨に翻弄されながらも繰り広げられた人々の営みにも触れていただけることでしょう。

あらゆる雨を描く
小雨から雷雨まで、雨をテーマとした浮世絵作品はとても多彩です。なかには近年よく耳にするようになった「ゲリラ豪雨」を思わせる描写も見られます。形にしづらいさまざまな雨を、いかに表現するかは浮世絵師の腕のみせどころでもあり、また突然の雨によって日常がドラマチックに変化する様子も絵の題材として魅力的だったのでしょう。

雪景色
江戸時代では雪の名所として隅田川のほか、愛宕山や寛永寺などが知られていました。浮世絵においても数多くの雪景色が描かれましたが、現代の東京では雪が積もることはめったにないため、少し不思議にも感じられます。じつは14世紀から19世紀半ばまで、つまり江戸時代の大部分は、現在よりも寒冷な小氷期であったと考えられており、浮世絵の雪景色の多さはこうした気候とも関連しているのかもしれません。 

さまざまな雲の形と空の色
伝統的なすやり霞や、赤や青のぼかしを用いた空。現実とは異なる、浮世絵ならではの空の表現も本展の見どころです。幾何学的な模様で稲妻を表し、一図に晴れと雷雨を表現した葛飾北斎「冨嶽三十六景 山下白雨」、大胆な配色が印象的な歌川広重「名所江戸百景 亀戸梅屋舗」など、空の描写に独創性が発揮された作品の数々も紹介します。

異常気象を描く
明治時代に入ると、江戸幕府の統制下では題材とすることが難しかった時事的な災害や事件を、浮世絵でも取りあげるようになっていきます。そのなかで、都市部に大きな被害をもたらした大雨による河川の氾濫を伝える作品も描かれました。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2021年6月26日(土)~2021年8月29日(日)
  • 前期:6月26日(土)~7月25日(日)
    後期:7月30日(金)~8月29日(日)
    ※前後期で全点展示替え
会場 太田記念美術館 Google Map
住所 東京都渋谷区神宮前1-10-10
時間 10:30~17:30 (最終入場時間 17:00)
休館日 6月28、7月5、12、19、26~29、
8月2、10、16、23日は休館
観覧料 一般 800円
大高生 600円
中学生以下 無料
  • ※中学生以上の学生は学生証を要提示
    ※障害者手帳提示で本人と付き添い1名 100円引き
    ※その他各種割引については美術館までお問い合わせください
TEL050-5541-8600(ハローダイヤル) 
URLhttps://www.ukiyoe-ota-muse.jp/

太田記念美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

太田記念美術館 太田記念美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

見るだけで涼しくなりました

猛暑の平日午後に行きました。
日時指定等は導入されていませんが、混雑はありませんでした。
ユニークな切り口の展示で、日本人が古来、四季を楽しみ、荒天に苦しみ、どうにかやりくりしていた様子が、名手のユーモアもある版画の中に面白く描かれています。
浮世絵の雪の表現、本当に素敵だと思います。
次の展示も楽しみにしております。

5.0

「天気」の切り口は「電線」に通じて、今後が楽しみ

浮世絵の中の天候。あまりみかけない絵師のものがあったり、新版画の巴水もあったりと天気という切り口が面白かった。

5.0

絵の中の天気に注目、キュレーターのセンスが光るベストセレクション

展覧会タイトルから連想されるのは、広重、北斎の風景画の、あの名品でしょう。勿論展示されております。更に清親、小倉柳村の光線画に迫力ある大版三枚続き歌川貞秀、芳員の武者絵も見所です。更に本展の見所は美人画の優品が多数展示されているのです。五渡亭時代の国貞作品はやはり名品揃い。勝川春潮、歌川国安の美人画も素晴らしい出来です。更に国芳、巴水、豊原国周の佳品と見所は尽きません。さすが浮世絵専門美術館、展覧会作品ベストチョイスです。

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歌川広重「名所江戸百景 高輪うしまち」 前期

歌川国貞「夕立景」後期

小林清親「梅若神社」前期

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歌川広重「名所江戸百景 亀戸梅屋舗」前期

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