企画展「遠州・不昧と大名家の茶」

中之島香雪美術館

  • 開催期間:~2021年6月13日(日)
  • クリップ数:4 件
  • 感想・評価:1 件
企画展「遠州・不昧と大名家の茶」 中之島香雪美術館-1
企画展「遠州・不昧と大名家の茶」 中之島香雪美術館-2
企画展「遠州・不昧と大名家の茶」 中之島香雪美術館-3
企画展「遠州・不昧と大名家の茶」 中之島香雪美術館-4
朝鮮 割高台茶碗 長束割高台(朝鮮時代 16世紀)
小堀遠州 唐竹花入(江戸時代前期 17世紀)
吉州窯 梅花天目(南宋時代 12~13世紀)
高取 鮟鱇茶入 銘 腰簑(江戸時代前期 17世紀)
企画展「遠州・不昧と大名家の茶」 中之島香雪美術館-1
企画展「遠州・不昧と大名家の茶」 中之島香雪美術館-1
企画展「遠州・不昧と大名家の茶」 中之島香雪美術館-1
企画展「遠州・不昧と大名家の茶」 中之島香雪美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

桃山時代(16世紀)に千利休(1522~91)によって完成をみた「侘び茶」は、その後の茶人によって、様々に展開します。

利休没後に茶の湯の世界をリードした大名であり茶人でもあった古田織部(ふるたおりべ 1543~1615)は、質素を旨とする利休の好みとは真逆の、歪みを伴う力強い造形の茶道具を好みました。

織部没後は、その弟子である大名茶人の小堀遠州(こぼりえんしゅう 1579~1647)が、茶の湯の世界を牽引します。遠州は、師の織部とは異なる端正で洗練された造形の茶道具を好みました。出雲松江藩主の松平不昧(まつだいらふまい 1751~1818)は、遠州に憧れ、遠州好みの茶道具について、茶入を分類するなど体系化を試みました。遠州から不昧を経て形成された茶道具の美意識や価値観は、現在の茶の湯にも色濃く残っています。

公益財団法人香雪美術館が所蔵する多種多様な美術品の多くは、朝日新聞社の創業者である村山龍平(むらやまりょうへい 1850~1933)が収集したものです。本展では茶の湯に傾倒した村山が収集した茶道具のなかから、かつて遠州や不昧が所持した作品や、彼らの好みを反映した作品、その他、仙台藩主伊達家など江戸時代に大名家が秘蔵していた茶道具約70点を紹介します。

開催概要EVENT DETAILS

会期 ~2021年6月13日(日)
  • ※会期中展示替えあり
    前期:4月3日(土)~5月9日(日)
    後期:5月11日(火)~6月13日(日)
会場 中之島香雪美術館 Google Map
住所 大阪府大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト 4階
時間 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
  • 2021年4月15日(木)、5月13日(木)、6月10日(木)限定で延長開館
    10:00~19:30(最終入場時間 19:00)※通常は17:00閉館
休館日 月曜日 
5月6日(木)
※5月3日(月・祝)は開館
観覧料 一般 900円 (700円)
高大生 500円 (350円)
小中生 200円 (100円)
  • ※( )内は前売り(一般のみ)・20名以上の団体料金
    【割引サービス】
    ・本人と同伴一名
     朝日友の会(200円引き)、障がい者手帳(半額)
    ・本人のみ
     藪内燕庵維持会(200円引き)、フェスティバルホール友の会(200円引き)
    【夜間開館のみの割引】
    ・フェスティバルシティにお勤めの方、社員証等ご提示で200円引き
TEL06-6210-3766
URLhttps://www.kosetsu-museum.or.jp/nakanoshima/

中之島香雪美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

中之島香雪美術館 中之島香雪美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

3.0

茶道具の好みも時代を反映している?

桃山期に「侘び茶」を完成した利休が最終的に求めた茶道具と利休亡き後大胆な造形の茶道具を創造させた古田織部、それぞれの美意識には戦国時代や慶長期が反映しているのではないか?と思ってしまうのです。利休、織部ともに仕えたはずの秀吉、徳川から死を賜ることとなる。その後を引き継いだ小堀遠州には「きれいさび」という言葉があり、寛永文化を反映したものではないでしょうか。「端正で洗練された造形」の茶道具。その遠州に憧れた出雲松江藩主松平不昧。展示されている茶道具はすべて村山コレクションであることにも驚きます。茶の湯に傾倒した近代数寄者の一端をみる思いがしました。

大阪はコロナの感染者がどんどん増えて道中が不安でしたが、中之島香雪美術館はビジネス街のビルの中にあり、まさに「市中の山居」週末の雨降りの日に出かけて正解でした。

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朝鮮 割高台茶碗 長束割高台(朝鮮時代 16世紀)

小堀遠州 唐竹花入(江戸時代前期 17世紀)

吉州窯 梅花天目(南宋時代 12~13世紀)

高取 鮟鱇茶入 銘 腰簑(江戸時代前期 17世紀)

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