4.0
赤羽末吉のさまざまな魅力が伝わってきました
自分はスーホの白い馬ぐらいしか知りませんでしたが、
初期の墨絵から大和絵風の作品、和紙をコラージュした作品まで、幅広い技法を用いた作品が展示されていました。
巡回展だそうですが、図録を見たらたくさんの作品が載っていたので、
もっとほかの作品も見てみたくなりました。
赤羽さんの作品には魅力的なキャラクターがたくさん登場しますね。
ショップでおへそがえるごんのマスキングテープを買いました。
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50歳のときに最初の絵本『かさじぞう』を墨絵で描き、日本の絵本に新風を吹き込んだ赤羽末吉。若いころからほぼ独学で日本画の修練を積んできた赤羽は、それぞれの絵本の主題にふさわしい絵画表現を求めて、日本の伝統的な美術を研究し、独自の解釈で絵本に取り入れています。
壮大な歴史物語である『源平絵巻物語』や『日本の神話』は華麗な大和絵風の絵で、昔話『したきりすずめ』は簡素な丹緑本風に、自作のナンセンス絵本『おへそがえる・ごん』は絵巻「鳥獣戯画」に学んで、一作ごとにバリエーションに富んだ画風を展開しました。
1980年に日本で最初に国際アンデルセン賞画家賞を受賞した赤羽は、「日本の古い伝統的な美術の美しさに現代的な解釈を加えたものを、次の世代の子どもに伝えたい」と授賞式で語りました。本展では、赤羽末吉の絵画表現に着目し、子どもたちに開かれた日本美術のとびらともいえる絵本を紹介します。
◆ 赤羽末吉(あかばすえきち 1910~1990)
東京・神田に生まれる。1年ほど日本画を学び、以後独学。1932年旧満州(中国東北部)に渡り、運送業や電信電話会社などの仕事のかたわら、郷土文化の研究、日本画の制作に励み、1940年から3年連続で満州国美術展覧会で特選賞を受賞。終戦を経て1947年帰国。1948年から52年までGHQの民間情報教育局(CIE)で、以後69年までアメリカ大使館で働く。1961年、50歳のときに最初の絵本『かさじぞう』を出版、以後80冊を超える絵本を発表した。国際アンデルセン賞画家賞(1980年)をはじめ、国内外の受賞多数。
会期 |
2021年6月19日(土)~2021年9月26日(日)
|
---|---|
会場 | ちひろ美術館・東京 Google Map |
住所 | 東京都練馬区下石神井4-7-2 |
時間 |
10:00~16:00
|
休館日 |
月曜日 祝休日は開館、翌平日休館 |
観覧料 | 大人 1,000円 高校生以下 無料
|
TEL | 03-3995-0612 テレフォンガイド 03-3995-3001 |
URL | https://chihiro.jp/tokyo/ |
割引券 | https://chihiro.jp/foundation/contact/surveyform/ |
4.0
自分はスーホの白い馬ぐらいしか知りませんでしたが、
初期の墨絵から大和絵風の作品、和紙をコラージュした作品まで、幅広い技法を用いた作品が展示されていました。
巡回展だそうですが、図録を見たらたくさんの作品が載っていたので、
もっとほかの作品も見てみたくなりました。
赤羽さんの作品には魅力的なキャラクターがたくさん登場しますね。
ショップでおへそがえるごんのマスキングテープを買いました。
5.0
赤羽末吉さんの「かさじぞう」や「だいくとおにろく」は、娘が小さい頃大好きだった絵本で、今でも「よーいさ、よーいさ、よーいさな」という掛け声や、「はーやくおにろくは~」という子守歌など、ふいによみがえってくることがあります。
その大好きな赤羽さんの絵本を、しみじみ原画で眺めることができて、本当に幸せなひと時でした。赤羽さんが紙にもとてもこだわっておられたことや、満州から引き揚げてくるときにも絵の道具や画集の切り抜きなどを文字通り肌身離さず持って帰ってこられたことを知って、頭が下がりました。
昔話だけでなく、歴史や神話の絵本なども描いておられ、一冊ごとに紙や描き方を変えておられたことなども知ることができて、本当に有意義なひと時でした。
5.0
赤羽末吉が使っていた画材や参考にした資料の展示があり、日本美術の様々な技法を駆使した絵画表現が、絵本原画の大きな魅力として、感じられました。
展示のすぐ下に、絵本も置かれていて、実際に見比べ、読み比べができ、素晴らしい時間を過ごすことができました。
最初の絵本 「かさじぞう」発表が、思っていたよりも遅い50歳だというのも驚きでした。
最後にもう一度、絵だけを鑑賞してみました。絵本の文がなくても、絵画作品としても、楽しむことができました。
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