3.0
直近3年間のFACE展に入賞した12名の近作・新作展。現代絵画の一側面を見るにはピッタリ
目にとまったのは以下の4名。
○庄司朝美(写真1/12)は、アクリル板に裏側から描いておりガラス絵に近い技法。油彩の伸びを生かした画肌。吉澤美香や冨安由真にも似たマチエール。
○奥田文子(写真4/12)は一瞥では風景画かと思うが、その中に小さな人物がいる。縮尺のマジック。
○高見基秀(写真11/12)は作品タイトルもしっかり見ると結構コンセプチュアル。一番気になった作家。
○町田帆実(写真12/12)は絵具を塗ることと、お菓子づくりとの類似性。
なお、VOCA展や上野の森美術館大賞展(双方とも上野の森美術館で3月と4-5月)、シェル美術賞展(国立新美術館で12月)と比較すると日本の現代アート系平面作品の動向が通覧でき、興味深い鑑賞体験になるだろう。