4.0
モダンで幾何学模様の友禅を楽しむ。観覧料がお安い!
展示も内容も素晴らしかった。恥ずかしながら存じ上げなかった友禅作家(だけにはとどまらないのですが)森口邦彦さん。展示される友禅は私が思い描いてきた友禅とは全く違った!友禅に幾何学文様? 「/デザイン―交差する自由へのまなざし 」サブタイトルに納得です。着物に描かれた文様は、キースヘリング?エッシャーのメタモフォーゼ?動きを感じます。「草稿」も一緒に展示されて思索の過程も拝見。「友禅ってこうやって作られているのか」と森口さんの友禅制作動画は是非ご覧ください。その制作過程を見れば友禅がお高いのも納得でございます。さぁてこのモダンな着物を着こなすのはかなり・・・。フランスに留学してグラフィックから建築まで学んだ森口さんを京都へ呼び戻しお父様のお仕事に導いたのはバルチュスのことばだったとは・・・。フランスでの学びと京の伝統の技が融合して結実。三越のショッピングバックからセーブルの食器まで、その経歴からもお仕事の幅は広く、デザインのお仕事を楽しんでいらっしゃるようにもみえ、それがまた友禅の仕事にも生かされるのでしょう。 4Fコレクション展も必ず回ります。 本展との関連展示としてイッテン作品展示、文様から「模様の美」次の特別展「須田国太郎」予習とパンリアルはお向かいの「京都の美術250年の夢」と関連していそうです。3F、4Fともにカタログポケットアプリをダウンロードして活用しています。