5.0
ありそうでなかった巨匠三者の比較展示
総展示数373点、単独でも広重は勿論、清親、巴水作品の画業が概観出来るレベル、更にキャプションにより、三者の表現の違い、共通する価値観、風景観が看取できる興味深い展覧会です。更に常設展では伊藤深水、橋口五葉、山村耕花、小早川清等の新版画美人画も展示、こちらの展示も充実、しかも入場無料となっており、両展示で新版画をたっぷり堪能出来ます。
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町田市立国際版画美術館では、浮世絵の魅力を紹介することを目的に、2017年より「はんび浮世絵プログラム」と題した展覧会シリーズを実施してきました。2017年「明治維新から150年 浮世絵にみる子どもたちの文明開化」展、 2018 年「浮世絵モダーン 深水の美人! 巴水の風景! そして…」展、2019年「美人画の時代―春信から歌麿、そして清方へ―」展を開催 。
この最後を飾る展覧会として、「浮世絵風景画―広重・清親・巴水 三世代の眼―」展を開催します。江戸の 歌川広重(1797-1858)、明治の小林清親(1847-1915)、そして大正から昭和の川瀬巴水(1883-1957)。各時代に優れた風景版画を制作した三人の絵師・画家を紹介します。
江戸後期の浮世絵界では、旅や名所に対する関心の高まりを背景に、「風景」が「美人」「役者」と並ぶ人気ジャンルとして大きく花開きました。その第一人者である広重は、四季豊かな日本の風土を数多くの「名所絵」に描き、後世の絵師たちに影響を与えてゆきます。その後、明治初期には清親が「光線画」と呼ばれる風景版画を発表。文明開化後の東京を繊細な光と影で表し、名所絵に新たな表現を もたらしました。
そして大正期、すでに浮世絵が その役目を終えたころ、伝統木版画の技術をよみがえらせた「新版画」が登場します。巴水は関東大震災前後の東京や旅先の景色を抒情的にとらえ、風景版画の系譜を継いでゆきました。
本展では、変わりゆく日本の風景を「三世代の眼」がどのようにみつめ表現してきたのか、その違いを対比しながら、時代を超えて響きあう風景観や抒情性に着目します。100年にわたる日本の風景を、旅するようにご堪能ください。
会期 |
2021年7月10日(土)~2021年9月12日(日)
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会場 | 町田市立国際版画美術館 Google Map |
住所 | 東京都町田市原町田4-28-1 |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 8月10日(火) 展示替えのため閉室:8月11日(水) ※ただし8月9日(月・振休)は開館し、8月11日(水)は 企画展示室(本展)以外は通常どおり開館 |
観覧料 | 一般 900円(700円) 大・高生 450円(350円) 中学生以下 無料
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TEL | 042-726-2771 |
URL | http://hanga-museum.jp/ |
5.0
総展示数373点、単独でも広重は勿論、清親、巴水作品の画業が概観出来るレベル、更にキャプションにより、三者の表現の違い、共通する価値観、風景観が看取できる興味深い展覧会です。更に常設展では伊藤深水、橋口五葉、山村耕花、小早川清等の新版画美人画も展示、こちらの展示も充実、しかも入場無料となっており、両展示で新版画をたっぷり堪能出来ます。
4.0
週末に訪問しましたが比較的空いていました。広重、清親、巴水の順に展示が進みますが、作品数が多いです。最初からじっくり見ると2時間程度かかります。清親が充実しているように思いました。時代が異なるとずいぶん表現も異なり、飽きることはありません。巴水も思ったより普通っぽい版画が有り、変化が面白かったです。誰か一人を目的にいくのであれば最初にその人の展示に行かないと疲れてしまいますのでお気をつけください。広くてきれいな美術館でした。3人とも人気がありますので、今後混雑するかもしれません。
5.0
三世代の人による、版画のとらえ方や表現の変化が手に取るようにわかり面白い企画です。同じモチーフでもここまで違うのか?と楽しみながら拝見しました。
清親さんと巴水さんの作品がここまで集まるのはあまりない機会だと思います。図録もマスト買いな商品です!!
写真撮影も可能な作品もあるので、記念に撮るのもよいかも。
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