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相国寺の所蔵で巡る禅と茶の湯の繋がりを辿る-眼福な茶の湯の展覧会です。
俗に言う金閣寺・銀閣寺を山外塔頭に持つ臨済宗相国寺派の大本山「相国寺」。その承天閣美術館はいつ行っても相国寺とは縁の深い若冲の「鹿苑寺大書院障壁画 」が拝見できる。そもそも相国寺は室町幕府三代将軍の足利義満により創建されて、室町幕府つまり東山御物とも関係が深いのです。墨蹟、賛、筆、作の誰がに目をやれば、驚くばかりの名がずらりと並んで居ます。茶道具に目をやれば、旧蔵は近代数寄者たちで、((+_+))と唸ってしまいました。「あれっ?」と思ったのは『牧谿筆 柿栗図』春にMIHO美で観た対幅のそれを思い出したのでした。巡ってやはり今年の茶の湯の展覧会はここに戻って来てしまいます。年明けてのⅡ期展示も楽しみです。