5.0
とてつもなくポップ
線と配色の妙によるものなのか人物の佇まいによるものなのか、特別に凝った衣装を着せているわけでもないのに描かれた人物が皆、洒落者に見えてしまうのが不思議。加算と減算によるアノニマス化表現がとてつもなくポップ。床設置作品の床板を底上げしての見せ方や配置などもすっきりしていて素晴らしい。最後にある鯉の映像作品は、いつまでもぼんやりと泳ぎを追ってしまいそうだった。
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ジュリアン・オピー(1958- )は、イギリスを代表するアーティストの一人で、点と線という最小限の視覚言語によって、生き生きとした人物像や風景を表現する作風で知られています。
作品の素材には、伝統的な絵画や彫刻の素材だけでなく、LEDディスプレイや看板など、私たちがふだん目にする工業製品も含まれます。ありふれた素材から生み出される真新しい視覚表現が、年齢や性別、文化的な背景を超えて、幅広い層に支持される魅力となっています。
オピーは1980年代よりヨーロッパのアートシーンで頭角を現し、その作品は世界の主要な美術館に所蔵され、現代美術を語るうえで欠かせない重要なアーティストのひとりです。グラフィックデザインやピクトグラムともシンクロするオピーの平面作品は、絵画という枠にとどまらないハイブリッドな魅力に満ち溢れています。
また、オピーは日本の浮世絵やアニメのセル画のコレクターとしても知られ、輪郭線を強調した彼の特徴的な作風には、そこからの影響を感じることができます。
開館20周年という節目の年に開催する本展は、さまざまなジャンルが融合し、グローバル化がますます進行する現代において、東京オペラシティ アートギャラリーが今後向き合うべき方向性のひとつを示すものといえるでしょう。
会期 |
2019年7月10日(水)~2019年9月23日(月・祝)
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会場 | 東京オペラシティ アートギャラリー Google Map |
展示室 | 東京オペラシティ アートギャラリー 3Fギャラリー1, 2 |
住所 | 東京都新宿区西新宿3-20-2 |
時間 |
11:00~19:00
(最終入場時間 18:30)
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休館日 |
月曜日 祝日の場合は翌火曜日、 全館休館日 8月4日(日) |
観覧料 | 一般 1,200円(1,000円) 大学・高校生 800円(600円) 中学生以下 無料
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TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | https://www.operacity.jp/ag/exh223/ |
5.0
線と配色の妙によるものなのか人物の佇まいによるものなのか、特別に凝った衣装を着せているわけでもないのに描かれた人物が皆、洒落者に見えてしまうのが不思議。加算と減算によるアノニマス化表現がとてつもなくポップ。床設置作品の床板を底上げしての見せ方や配置などもすっきりしていて素晴らしい。最後にある鯉の映像作品は、いつまでもぼんやりと泳ぎを追ってしまいそうだった。
4.0
電飾を使用した動くイラストなどもあり、とっても面白い作品でした。子供さんも楽しめる
展覧会ですので皆でみにいくのもいいかと思います。
4.0
お盆休みに観覧。全体的に年齢層は若いです。夏休みの宿題とおぼしき親子連れも目立ちました。まずなんといっても壁一面に展示されているボストンおよびニューヨークには驚きました。こんな大きかったのか、と見上げてしまいます。広い会場にかなり余裕を持ってほかの展示もあります。石の羊や電光による鳥、あるいはアルミと塗料による作品など、バリエーション豊かです。展示点数はそれほど多くありません。人によっては30分もあれば見終わってしまうかも。写真撮影可なので、いろいろな視点から写真を撮影している人が多かったです。
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