3.0
並べたり鉢(はち)百八つ!
逸翁さんは、見立ての名人です。
国内外で目に留まったものを手元に、さてさてこれを何に使おうかと考えをめぐらされたはず。100の鉢を集めようと始めた鉢の蒐集はすぐにその3倍も集まったそうです。煩悩の数108っつ並べるというのも逸翁さんらしい洒落っ気が伝わってきます。逸翁の茶会に招かれた方々も今日はどんな器を拝見できるのかと逸翁さんの見立てに期待膨らませたはず。メインビジュアルのヴェネツィンガラスのボールが夏の茶会にお目見えしたなら、なんと涼やかなことでしょう。