4.0
渋いが華やかな焼き物
黒と白のコントラストが美しい作品展。モノトーンなので色味自体は渋いが、その文様は牡丹や虎など華やか。どうでもいいが、焼き物の枕って寝心地がどうなのかとても気になる。
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中国宋代(960~1279)の陶磁器は「宋磁(そうじ)」と称され、中国の工芸文化のひとつのピークを示すものとして世界的に 評価されています。
2020年は、近代における宋磁蒐集の契機となった北宋の町「鉅鹿(きょろく)」遺跡と磁州窯の陶器の再発見からおよそ100年にあたります。
磁州窯は河北省南部に位置し、五代(10世紀)以降現代まで日用の器物を大量に生産した民窯です。白化粧や黒釉 の技法を基本に、独特の「掻落し」と呼ばれる彫刻的な文様表現、鉄絵や紅緑彩(赤絵)、三彩や翡翠釉などを用い た多種多彩で装飾性豊かな陶器を生み出しました。
また同様の製品を焼造する生産地は、河南・山西・山東・安徽・ 陝西といった華北地域一帯に広がり、またその技術は国境を越えて契丹族の遼(916~1125)やタングート族の西夏 (1038~1227)にまで伝わっていきました。
本展ではまとまって公開されることの少なかった館蔵の磁州窯とその周辺の陶磁器(磁州窯系陶器)を紹介します。 あわせて国宝「曜変天目(稲葉天目)」をはじめとする宋磁の名品を展示します。
会期 |
2020年1月18日(土)~2020年3月15日(日)
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会場 |
静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)
![]() |
住所 | 東京都千代田区丸の内2-1-1 明治生命館1F |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 2月25日(火) ※ただし、2月24日は開館 |
観覧料 | 一般 1,000円 大高生および障害者手帳をお持ちの方(同伴者1名含む)700円 中学生以下 無料
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TEL | 03-5777-8600(ハローダイヤル) |
URL | http://www.seikado.or.jp/ |
4.0
黒と白のコントラストが美しい作品展。モノトーンなので色味自体は渋いが、その文様は牡丹や虎など華やか。どうでもいいが、焼き物の枕って寝心地がどうなのかとても気になる。
3.0
こちらの国宝曜変天目は常設並に展示されていますね。
空いていますので曜変も油滴もじっくり鑑賞出来ます。
所狭しと作品が展示されていてキャプションも丁寧でした。
5.0
いままで青磁・白磁くらいざっくりとした知識しかなかったのですが、今回の展示では宋時代の磁器、特に民間窯で作られていて生活に密着していた者たち焦点が当てられています。
今回発掘された鉅鹿というものも、初めてその歴史を聞いたのですが、泥に埋もれていたとで出来上がった美しさやすばらしさを実感することができました。
高級な観賞用ではない、生活の中で作られてきた面白い作品が多く、とても身近に感じることができて面白いです。
他の博物館でもここまで磁州窯としてあつまっての展覧会はめったにないとか!!必見です。
今回の展覧会のために、新作の手ぬぐいも発売されています!!ぜひぜひ!!
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