美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ - 日本全国 300 の美術館・博物館と 858 の開催中＆開催予定の展覧会をご紹介中！
1980年代のアートシーンに、流星のごとく現れたジャン＝ミシェル・バスキア。
わずか10年の活動期間に、新たな具象表現的な要素を採り入れた2,000点を超すドローイングと1,000点以上の絵画作品を残しました。
その作品は、彼自身の短い人生を物語るかのように、非常に強烈なエネルギーであふれているだけでなく、20世紀のモダニズム美術の流れを踏まえ、ジャズやヒップホップ、アフリカの民俗や人種問題など、黒人画家ならではの主題を扱っています。
そのため、没後ますます名声が上昇し、今や20世紀美術最大の巨匠の一人として確固たる地位を占めるにいたりました。
バスキアは、今日までアートやファッション、カルチャーに大きな影響力を及ぼし、近年でもロンドンやパリをはじめ、欧米の著名な美術館で相次いで展覧会が開催されています。
バスキアは、「Yen」のようにバブル景気を迎えていた当時の日本の世相を反映したモチーフや、ひらがなを作品に取り入れ、度々来日して10以上の個展やグループ展を開催しました。
本展では、バスキア研究の世界的権威ディーター・ブッフハート氏が、こうしたバスキアと日本との多方面にわたる絆、そして日本の豊かな歴史や文化がその創作に及ぼした知られざる影響を明らかにします。
世界各地から集めた約80点の絵画やオブジェ、ドローイングで構成された、日本初となる本格的な展覧会です。
◆ ジャン＝ミシェル・バスキア
Jean-Michel Basquiat
1960年、米国ニューヨーク・ブルックリン生まれ。父はハイチ人で母はプエルトリコ出身。1977～79年、マンハッタンのストリートでアル・ディアスとSAMO©の名で手掛けた詩的なグラフィティで名を馳せる。1980年、伝説的なグループ展「タイムズ・スクエア・ショウ」で絵画作品を初めて展示。1981年には「ニューヨーク／ニューウェーブ」展に参加。同年には、ガレリア・エミリオ・マッツォーリ（イタリア／モデナ）で自身初の個展を開き、翌年には、アメリカで初となる個展をアニナ・ノセイ・ギャラリー（ニューヨーク）で開催、評価を確立し、経済的成功を収めた。1982年には最年少で国際美術展「ドクメンタ7」、1983年に現代美術の特別展「ホイットニー・バイエニアル」参加。アンディ・ウォーホル、キース・ヘリングなど当時を象徴するアーティストと交流を深め、80年代のニューヨーク・ダウンタウンのアートシーンで旋風を巻き起こしたが、わずか27歳で悲劇的な死を遂げた。
| 会期 |
2019年9月21日(土)～2019年11月17日(日)
|
|---|---|
| 会場 |
森アーツセンターギャラリー
 Google Map |
| 展示室 | 森アーツセンターギャラリー（六本木ヒルズ森タワー52階） |
| 住所 | 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 52F |
| 時間 |
10:00～20:00
（最終入場時間 19:30）
|
| 休館日 | 9月24日（火） |
| 観覧料 | 一般 2100円 大学・高校生 1600円 小中学生 1100円 |
| TEL | 03-5777-8600（ハローダイヤル） |
| URL | http://www.basquiat.tokyo/ |
4.0
やはり初期の作品は圧倒的な迫りくる力があり、奇抜な色彩・エネルギーに満ち溢れ、音楽的で、心地よい疲労感を感じつつも良いライブを見に行ったような気分に。
対照的な晩年（と言っても30歳前ですが）の作品まで、展示数も多く、バスキアという人間の人生の一部を体感できるような面白いイベントでした。
1回目は休日の大混雑の中での鑑賞だったため、2度目は平日に。
撮影OKなものも多い太っ腹な展覧会でしたが、あちこちでシャッター音が鳴り響き、いろんなタイプの方が観に来ていて…
そんな混沌も含め、バスキア展を楽しみました。
4.0
ボウイがウォーホル役の映画を見て以来、バスキア作品を映像では見ていたものの、生で観るのは初めてでした。
正直、今の時代にはそこまでガツンとこなかったですが、あの当時の熱を改めて見直す良いきっかけになりました。
4.0
扉や壁にスプレーペイントしたり、王冠を貼り付けたり、画材もユニークです。又、社会風潮や、当時のアメリカの考え方もメッセージとして作品に登場してくるので、とても考え深いです。
日本人には理解出来ないブラックとか当時のBrooklynが、バスキアの人生を左右しており、作品に投影されています。そしてその才能をもたらしているのだと思いました。
1度観たら忘れられなくなります。
4.0
バスキアは映画やドキュメンタリー、
雑誌の特集などで知っていた画家さんですが、
実際に作品を見たことがないかもしれない！
と思い行ってきました。
映画のイメージと同じく、きれいな色使い、
斬新な構図で、おしゃれな作品が多かったです。
作品数も多く見応えがありました、
そして、おしゃれなだけでなく、
想像していたより、
メッセージ性が強く、バスキアの時代の空気を
伝える作品が多く、
絵画の意味をもっと知りたくなりました。
見るまではタイトルの"メイド・イン・ジャパン"は
無理やりつけたんだろうとおもってたのですが、
間違いでした！
バスキアの活躍した1980年代、日本のバブル経済が
世界に与えた影響を描く作品あっての、タイトルでした。
"メイド・イン・ジャパン"について
批判的な作品たちともいえますが、
そういう作品を見れるのも良いことだなと思います。
チケット購入が行列で60分待ちでした。
前売り券の購入をおすすめします！
5.0
平日に訪問。52階という高層階での展示です。外国の方と若い方が多かったです。作品は全体的に大きく、キャプションもないので流れはスムーズです。ガイドが無料で、写真撮影可能な作品も多めです。近くで見たいのですが写真を撮る方が多いと遠慮がちになってしまうこともあります。作品はどれも特徴的ですが、味わいのあるものが多く、日本を主題にしたものも数点ありました。自画像と王冠を並べたものが印象深かったです。平日でも多めの来館者でしたので、会期末の週末はなるべく避けた方がよいかもしれません。
4.0
早逝したということもあり、作品に込められたパワーの大きさはすごく、それがビシビシ伝わってくるのが体感できる感じです。
強烈な思いに充てられて、しばしたたずんでしまうことも・・・。
見る側にもパワーが必要な展覧会かもしれません（笑）
あなたも感想・評価を投稿してみませんか？
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿は、
こちらから。ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
東京都港区で開催中の展覧会
ジャン＝ミシェル・バスキア
Untitled, 1982 Oilstick, acrylic, and spray paint on canvas 183 x 173 cm
Yusaku Maezawa Collection, Chiba
Artwork © Estate of Jean-Michel Basquiat. Licensed by Artestar, New York
ジャン＝ミシェル・バスキア
Onion Gum, 1983 Acrylic and oilstick on canvas 177.8 x 203.2 x 5 cm
Courtesy Van de Weghe Fine Art, New York Photo: Camerarts, New York
Artwork © Estate of Jean-Michel Basquiat. Licensed by Artestar, New York
ジャン＝ミシェル・バスキア
Napoleon,1982 Acrylic and oilstick on canvas, mounted on tied wood supports 121.92 x 121.92 cm
Private Collection, Courtesy of the Milwaukee Art Museum Photo: John R. Glembin
Artwork © Estate of Jean-Michel Basquiat. Licensed by Artestar, New York
ジャン＝ミシェル・バスキア
Self-Portrait, 1985 Acrylic, oilstick, crown cork and bottle caps on wood 141.9 x 153 x 14.9 cm
Private Collection Photo: Max Yawney
Artwork © Estate of Jean-Michel Basquiat. Licensed by Artestar, New York
