3.0
野生司香雪(のうすこうせつ)の「釈尊絵伝」に見とれました。
特集展示の「動物いきものがたり」は全展示室の4分の1ぐらいのスペースで行われているだけで、正直、まったく物足りませんでした。
あとは、通常の仏教の歴史的な展示でした。
でも、‘おまけ’的に展示されていた野生司香雪(のうすこうせつ)の「釈尊絵伝」には見とれました。
知らない画家でしたが、仏教の初期の出来事を端麗な日本画で描いてありました。
「降魔成道」などは、キリスト教の「聖アントニウスの誘惑」とそっくりで、グリューネバルトやヒエロニムス・ボス、エルンスト、ボーシャンなどの絵を思い出して、頭の中で重ねて眺めていました。
この「釈尊絵伝」はめったに公開されないらしいので、この機会に見ておくのがいいかもしれません。