5.0
ゆっくりと見られました
彫金は色々と見に行きましたが、薄暗い部屋で大きなガラスケース越しに見ることが多く、今回は明るい部屋で目の前で見られただけで満足です。こんなに細部までじっくりと見れる機会は他に無いかもしれません。
空いていたので作成工程のビデオもゆっくりと見れました。
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桂盛仁(かつらもりひと 1944年生まれ)は長年に亘り練馬区に在住し制作を続けている、人間国宝に認定された金工作家です。
江戸時代初期から続く彫金の一派、柳川派の流れを汲み、明治・大正・昭和期にかけて、煙草入れなど装身具の彫金で大人気を博した二代豊川光長、桂光春を輩出した流派で、伯父である光春を継いだのが盛仁の父、桂盛行(かつらもりゆき 1914-1996年)となります。
父、盛行のもとで修行した桂盛仁は、打ち出しや彫金、象嵌、色絵等の技法を駆使し、日本伝統工芸展などで高い評価を得てきました。
宮内庁買い上げ、文化庁長官賞を受賞するなど研鑽を積み、2008年に重要無形文化財「彫金」保持者(人間国宝)に認定されています。
昨今、明治期の卓越した工芸作品を“超絶技巧”と称し、ロストテクノロジーとしての評価がなされてきていますが、そうした工芸の技術が脈々と受け継がれてきていることは、柳川派、そして桂盛仁の金工を見ると明らかです。
本展は、桂盛仁の初期から近作までを通観するとともに、桂のルーツである、盛行、そして、光長、光春の作品も併せて展示し、今に生き続ける江戸彫金の技を再認識するものです。
会期 |
2018年12月1日(土)~2019年2月11日(月・祝)
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会場 |
練馬区立美術館
![]() |
住所 | 東京都練馬区貫井1-36-16 |
時間 | 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30) |
休館日 |
月曜日 12月25日(火)、1月15日(火) 年末年始 12月29日~1月3日 ※ただし、12月24日(月・休)、 1月14日(月・祝)、2月11日(月・祝)は開館 |
観覧料 | 一般 300円 高・大学生および65~74歳 200円 中学生以下および75歳以上無料 障害者(一般)150円 障害者(高校、大学生)100円 団体(一般)200円 団体(高校、大学生)100円
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TEL | 03-3577-1821 |
URL | https://www.neribun.or.jp/museum.html |
5.0
彫金は色々と見に行きましたが、薄暗い部屋で大きなガラスケース越しに見ることが多く、今回は明るい部屋で目の前で見られただけで満足です。こんなに細部までじっくりと見れる機会は他に無いかもしれません。
空いていたので作成工程のビデオもゆっくりと見れました。
3.0
練馬の偉人なのでしょう。「人間国宝 桂盛仁 金工の世界」展を見て来ました。「ぐるっとパス」で通常は割引のところ、今展は無料で見られます。ただ展示スペースは一階の一室のみでした。彫金はなかなかわかりにくい工芸です。桂は、江戸時代初期から続く彫金の一派、柳川派の流れを汲み、明治・大正・昭和期にかけて、煙草入れなど装身具の彫金で大人気を博した二代豊川光長、桂光春を輩出した流派で、伯父である光春を継いだのが盛仁の父、桂盛行でした。その一門の方々の作品も展示されていますが、そちらも含めて、展示数が少なく、もうちょっと沢山見たかったですね。内容は良かったですよ。
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