3.0
卓球台
ヤマザキマザック美術館の工芸品展示に感動したので、期待してお邪魔しました。卓球台は実用品とは思えないほどきれいなフォルムでした。全体的には低調な展覧会でしたでしょうか。
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明治時代に入り、政府は殖産興業・輸出振興政策の一環として、積極的に日本の工芸技術を世界に向けて発信し、世界的にも大きな評価を得るまでにいたりました。
その後、時代を経て、昭和3年に国立工芸指導所が国内で初めて宮城県仙台市に設置され、工芸の近代化、産業化の推進と東北地方の工芸業界の発展をめざした活動がおこなわれていきました。そして、工芸界、デザイン界をリードする組織として、剣持勇、豊口克平などを輩出し、昭和40年代まで活動を続けました。これらの活動はまさに日本におけるインダストリアルデザインの原点の活動の一つとして位置づけることができます。
本特別展示では、こうした国立工芸指導所で試みられた日本のインダストリアルデザインの出発点となった伝統工芸品に注目し、この素晴らしい技術を次の世代にどのように継承するのかについて考えるものです。ここでは、現在、工芸界で活躍する若手職人やデザイン・工芸に関心を持つ学生たちとのワークショップをとおして、彼らの視点から、くらしを豊かにする新しい現代の工芸について議論しました。また、連綿と受け継がれ、生み出された工芸技術を大学や博物館でどのように継承するのかについて検証するとともに、家業として受け継がれる工芸技術の技術伝承の実際についても注目しました。
さまざまな産業界において、国際競争力が試されるなか、日本の得意分野を生かした技術開発が求められるようになっています。ここでは機能性はもちろんのこと、世界で通用するデザイン力も求められています。国立工芸指導所が目指した工芸品は、そうした機能性、デザイン性を追求したインダストリアルデザインであり、まさに先駆的な活動であったといえます。
世界にほこる日本の工芸品が、国立工芸指導所の精神を受け継ぎつつ、どのように世界に挑戦するのか。このような点に着目し、これまでの工芸、これからの工芸を考えてみたいです。
会期 | 2018年9月13日(木)~2018年11月27日(火) |
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会場 | 国立民族学博物館 Google Map |
住所 | 大阪府吹田市千里万博公園10-1 |
時間 | 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
水曜日 |
観覧料 | 一般 830円(560円) 高校・大学生450円(250円) 中学生以下無料
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TEL | 06-6876-2151 (代表) |
URL | http://www.minpaku.ac.jp/museum/exhibition/special/20180913kougei/index |
3.0
ヤマザキマザック美術館の工芸品展示に感動したので、期待してお邪魔しました。卓球台は実用品とは思えないほどきれいなフォルムでした。全体的には低調な展覧会でしたでしょうか。
4.0
紅葉の見頃に合わせたくぎりぎりになりました。
リオオリンピックで使われた卓球台目当てでした。
実物を前にするとオリンピックの感動が蘇ってきました。
同時開催のアーミッシュキルト展も見れてお得でした。
4.0
工芸好きには超お勧め
伝統を踏まえつつ如何に”今”を表現するか?若い工芸師達の努力とセンスと未来がありました。
ひゃくこうひしょう 加賀藩4代藩主綱紀による工芸の標本群です
学者が昆虫や植物の標本を、王侯貴族が世界の動物や植物を収集した様に
前田綱紀は紙、木、織物、漆芸をはじめ 釘隠や襖の引き手等の彫金他2000点 今で言う、工芸デザインの見本帳を作成しコンパクトな箱に収めて後進に繋ぎました。
それを受け継いだ 金沢美術工芸大学による平成版は、鮮やかでとても美しい。
糸類は材料や染料を変えての発色の差、陶器類は土の産地や釉薬、焼成法を変えて。いずれも見ていて飽きない素晴らしい作品群でした。
工芸に興味の無い方は薔薇の季節に行って下さい。太陽の塔の後ろ姿が迫力満点です。
3.0
少し退屈な展覧会かもしれません。
言ってしまえば、民芸品の展示なわけで、基本としては生活するのに必要なものを展示していることになります。
ただ、最近見られなくなった昔の民芸品を展示するのとは違って、明治以降の日本の工芸デザインの変遷をたどる内容になっています。
生活用品においては機能が一番大切ですが、それ以外の色や形が多様化していくのも1つのポイントだろうと思います。
さらに、素材とその加工の仕方もこの150年ほどでずいぶん新しい方法が生み出されたことがわかりました。
展示品は数個を除いて撮影OKです。
また、いくつかは触ることもできます。
「レプリカを触って、品物を見ただけの感触と違うと思いませんでしたか?」という質問には大きくうなずきました。
つるつるに見えていた表面が結構ざらざらで、驚いたものもありました。
ちなみに、この展覧会のチケットで、本館で同時開催中の「アーミッシュキルト」の展覧会も見られます。
両方じっくり見れば、まる1日「国立民族学博物館」で過ごせます。
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