5.0
思わず1日で2度見ました
最終日前日に訪問しました。全8室にいくつもの作品展示がありましたが、この会場全体でひとつの作品であることに気付きました。何ひとつ目を見張るような作品があるわけではなく、この空間全体から体中の神経を総動員して、微細な信号を感じ取る、そんな作品です。自然光のみでの展示なので、午前午後それぞれの異なる表情を楽しみました。
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「地上に存在することは、それ自体、祝福であるのか」をテーマに制作する現代美術家・内藤礼は、光、空気、風、水、重力といった無尽蔵な自然と、それらがもたらす色彩や音を受けとる私たち地上の生を、ひそやかな、それでいて確かな希望を放つかたちに昇華させた空間作品で、国内外より高い評価を得ています。
また、内藤はこれまで、きんざ《このことを》(直島、2001年)、《母型》(豊島美術館、2010年)といった自然や建築空間と呼応するパーマネント作品を手がけ、またフランクフルトのカルメル会修道院(1997年)や東京都庭園美術館(2014年)といった歴史的な場所で展示を行ってきました。
国内において2014年以来の個展、かつ過去最大規模となる本展では、光を自身の作品における根源のひとつとしてきた内藤が、はじめて自然光のみによる、光と生命と芸術がけっして分別されえない「地上の生の光景」を見つめる空間を生み出します。
内藤はあるとき、「地上の生の内にいる者 ( 私 ) が、生の外に出て、他者の眼差しを持ち、生の内を眼差す無意識の働き」に気づき、「私たちは遠くから眼差され、慈悲を受けとっているのではないか」と感じるようになったといいます。
本展は、一日を通して移り変わる豊かな自然光のもと、地上に生きる私たちと死者、生まれ来る者、動植物、精霊との交歓の場として、また永続する自然の動きと私たちとを貫く連続性を可感化する空間として立ち現れることでしょう。
◆ 内藤礼(ないとうれい) 略歴
1961年広島県生まれ、東京在住。現代美術家。1985年武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業。
1991年、佐賀町エキジビット・スペースで発表した「地上にひとつの場所を」で注目を集め、1997年には第 47回ベネチア・ビエンナーレ国際美術展の日本館にて同作品を展示。主な個展に 1995年「みごとに晴れて訪れるを待て」( 国立国際美術館 )、1997年「Being Called」( カルメル会修道院、フランクフルト )、2009年「すべて動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している」( 神奈川県立近代美術館 鎌倉 )、2014年「信の感情」(東京都庭園美術館 )、2017年「信の感情」( パリ日本文化会館 )、「Two Lives」( テルアビブ美術館 ) がある。
パーマネント作品に、直島・家プロジェクト・きんざ《このことを》( 直島、2001年 )、《母型》(豊島美術館、2010年)。
主な受賞に、日本現代藝術奨励賞 (インスタレーション分野、1995年)、第一回アサヒビール芸術賞 (2003年 )。
会期 |
2018年7月28日(土)~2018年10月8日(月・祝)
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会場 | 水戸芸術館 現代美術ギャラリー Google Map |
住所 | 茨城県水戸市五軒町1-6-8 |
時間 |
9:30~18:00
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休館日 |
月曜日 9月18日、9月25日(火)は休館 ※ただし9月17日、9月24日(月・祝) は開館 |
観覧料 | 一般 900円 前売・団体 (20名以上 ) 700円 高校生以下・70歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料
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TEL | 029-227-8111 |
URL | https://www.arttowermito.or.jp/gallery/ |
5.0
最終日前日に訪問しました。全8室にいくつもの作品展示がありましたが、この会場全体でひとつの作品であることに気付きました。何ひとつ目を見張るような作品があるわけではなく、この空間全体から体中の神経を総動員して、微細な信号を感じ取る、そんな作品です。自然光のみでの展示なので、午前午後それぞれの異なる表情を楽しみました。
5.0
一度まわった後に何度も時間をかけてまわりなおしたくなるような展示でした。
休日の訪問でしたが、ひとが多すぎもせず、少し都内から離れた場所ならではの良さがあったなと思います。
4.0
展示室は入った瞬間、目を奪われた。
しばらくして、目が慣れてくると、更に色々見えてくる。
自然光展示な事が話題となっているけど、実際見ているまにまに、作品たちは表情を変える。とても静かな表情をした作品達が、雄弁に語り出すかの様に。
特にカラービギニングシリーズは、自然光だからこそ、見えてくるものがある。
じっと見ていると、気づくと時間が過ぎ去っていた。
ゆっくりと時間の流れを感じながら楽しめたら良いと思う。
行ってみて、良かった。
1.0
水戸周辺にお住まいの方には悪くないかもしれません。が、東京や横浜にお住まいの方は一念発起で訪問すると徒労感があるかもしれません。空間を活かしきれていない感じです。ちまっとした展示はさみしさを誘います。阿字ヶ浦観光や牛久大仏と合わせて行くと良いかも。
5.0
静謐かつ透明感ある展示
鑑賞者の思うままにある、
という彼女の意図が、
うまく表現されている作品展示手法だと思う。
5.0
入り口にたち、展示を観た瞬間に「うわぁ」と声が出てしまうくらい美しく繊細な内容で、深く心に刻まれました。みること、感じることの喜びがあふれていてとてもよかったです。
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