内藤 礼―明るい地上には あなたの姿が見える

水戸芸術館 現代美術ギャラリー

  • 開催期間:2018年7月28日(土)~2018年10月8日(月・祝)
  • クリップ数:12 件
  • 感想・評価:6 件
内藤 礼―明るい地上には あなたの姿が見える 水戸芸術館 現代美術ギャラリー-1
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ひと 2012年 ギャラリー小柳、東京 撮影:木奥惠三
無題(母型) 2008年 三渓園 横笛庵、神奈川[横浜トリエンナーレ2008] 撮影:畠山直哉
無題 2009年(2008年-) 神奈川県立近代美術館 鎌倉、神奈川 撮影:畠山直哉
タマ/アニマ(わたしに息を吹きかけてください) 2005年 アサヒビール大山崎山荘美術館、京都 撮影:森川昇
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

「地上に存在することは、それ自体、祝福であるのか」をテーマに制作する現代美術家・内藤礼は、光、空気、風、水、重力といった無尽蔵な自然と、それらがもたらす色彩や音を受けとる私たち地上の生を、ひそやかな、それでいて確かな希望を放つかたちに昇華させた空間作品で、国内外より高い評価を得ています。

また、内藤はこれまで、きんざ《このことを》(直島、2001年)、《母型》(豊島美術館、2010年)といった自然や建築空間と呼応するパーマネント作品を手がけ、またフランクフルトのカルメル会修道院(1997年)や東京都庭園美術館(2014年)といった歴史的な場所で展示を行ってきました。

国内において2014年以来の個展、かつ過去最大規模となる本展では、光を自身の作品における根源のひとつとしてきた内藤が、はじめて自然光のみによる、光と生命と芸術がけっして分別されえない「地上の生の光景」を見つめる空間を生み出します。

内藤はあるとき、「地上の生の内にいる者 ( 私 ) が、生の外に出て、他者の眼差しを持ち、生の内を眼差す無意識の働き」に気づき、「私たちは遠くから眼差され、慈悲を受けとっているのではないか」と感じるようになったといいます。

本展は、一日を通して移り変わる豊かな自然光のもと、地上に生きる私たちと死者、生まれ来る者、動植物、精霊との交歓の場として、また永続する自然の動きと私たちとを貫く連続性を可感化する空間として立ち現れることでしょう。

◆ 内藤礼(ないとうれい) 略歴
1961年広島県生まれ、東京在住。現代美術家。1985年武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業。
1991年、佐賀町エキジビット・スペースで発表した「地上にひとつの場所を」で注目を集め、1997年には第 47回ベネチア・ビエンナーレ国際美術展の日本館にて同作品を展示。主な個展に 1995年「みごとに晴れて訪れるを待て」( 国立国際美術館 )、1997年「Being Called」( カルメル会修道院、フランクフルト )、2009年「すべて動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している」( 神奈川県立近代美術館 鎌倉 )、2014年「信の感情」(東京都庭園美術館 )、2017年「信の感情」( パリ日本文化会館 )、「Two Lives」( テルアビブ美術館 ) がある。
パーマネント作品に、直島・家プロジェクト・きんざ《このことを》( 直島、2001年 )、《母型》(豊島美術館、2010年)。
主な受賞に、日本現代藝術奨励賞 (インスタレーション分野、1995年)、第一回アサヒビール芸術賞 (2003年 )。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2018年7月28日(土)~2018年10月8日(月・祝)
会場 水戸芸術館 現代美術ギャラリー Google Map
住所 茨城県水戸市五軒町1-6-8
時間 9:30~18:00
  • 7月28日~8月31日 9:30~18:00
    (最終入場時間 17:30)
    9月1日~10月8日 9:30~17:00
    (最終入場時間 16:30)
休館日 月曜日 
9月18日、9月25日(火)は休館
※ただし9月17日、9月24日(月・祝) は開館
観覧料 一般 900円
前売・団体 (20名以上 ) 700円
高校生以下・70歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料
  • ※学生証、年齢のわかる身分証明書が必要です
    ※一年間有効フリーパス → 「年間パス」2,000円
    学生とシニアための特別割引デー「First Friday」
    学生証をお持ちの方と65歳~69歳の方は、毎月第一金曜日 (8月3日、9月7日、10月5日) 100円
TEL029-227-8111
URLhttps://www.arttowermito.or.jp/gallery/

水戸芸術館 現代美術ギャラリーの情報はこちらMUSEUM INFORMATION

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感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

思わず1日で2度見ました

最終日前日に訪問しました。全8室にいくつもの作品展示がありましたが、この会場全体でひとつの作品であることに気付きました。何ひとつ目を見張るような作品があるわけではなく、この空間全体から体中の神経を総動員して、微細な信号を感じ取る、そんな作品です。自然光のみでの展示なので、午前午後それぞれの異なる表情を楽しみました。

5.0

行ってよかったです

一度まわった後に何度も時間をかけてまわりなおしたくなるような展示でした。
休日の訪問でしたが、ひとが多すぎもせず、少し都内から離れた場所ならではの良さがあったなと思います。

4.0

展示室は入った瞬間、目を奪われた。

展示室は入った瞬間、目を奪われた。
しばらくして、目が慣れてくると、更に色々見えてくる。
自然光展示な事が話題となっているけど、実際見ているまにまに、作品たちは表情を変える。とても静かな表情をした作品達が、雄弁に語り出すかの様に。
特にカラービギニングシリーズは、自然光だからこそ、見えてくるものがある。
じっと見ていると、気づくと時間が過ぎ去っていた。
ゆっくりと時間の流れを感じながら楽しめたら良いと思う。
行ってみて、良かった。

1.0

この展示のためだけに遠出は…

水戸周辺にお住まいの方には悪くないかもしれません。が、東京や横浜にお住まいの方は一念発起で訪問すると徒労感があるかもしれません。空間を活かしきれていない感じです。ちまっとした展示はさみしさを誘います。阿字ヶ浦観光や牛久大仏と合わせて行くと良いかも。

5.0

ありがとうございます

静謐かつ透明感ある展示
鑑賞者の思うままにある、
という彼女の意図が、
うまく表現されている作品展示手法だと思う。

5.0

内と外の世界

入り口にたち、展示を観た瞬間に「うわぁ」と声が出てしまうくらい美しく繊細な内容で、深く心に刻まれました。みること、感じることの喜びがあふれていてとてもよかったです。

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arttomitaさん

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ひと 2012年 ギャラリー小柳、東京 撮影:木奥惠三

無題(母型) 2008年 三渓園 横笛庵、神奈川[横浜トリエンナーレ2008] 撮影:畠山直哉

無題 2009年(2008年-) 神奈川県立近代美術館 鎌倉、神奈川 撮影:畠山直哉

タマ/アニマ(わたしに息を吹きかけてください) 2005年 アサヒビール大山崎山荘美術館、京都 撮影:森川昇

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