4.0
世田谷ゆかりの画家です
世田谷の成城に、後半生暮らした、世田谷ゆかりの画家の展覧会。
大きな作品が多いが、描かれた対象物はこちらに迫って来ない。どこか鑑賞者との間にヴェールのようなものがある。
とはいえ、凡庸ではなく、精神性のようなものはひしひしと伝わってくる。
結局、画家が描こうとしたのは、空気であり、アトモスフィアではないか。
良い画家と出会えました。
美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ - 日本全国 312 の美術館・博物館と 597 の開催中&開催予定の展覧会をご紹介中!
宇宙を視野に入れた壮大なスケールで人間存在の神秘や生と死の矛盾を問い、現代社会に生きる人間を描いた日本画家・髙山辰雄(1912-2007)。
1951年より終生、世田谷の地を創作の拠点とし、戦後の日本画壇の最高峰として杉山寧、東山魁夷ともに「日展三山」と称されました。
1982年に文化勲章を受章、没後10年を経た今日もなお、その深い精神性を湛えた絵画表現は高く評価され続けています。
本展は、大分県立美術館の所蔵作品を核とし、大分市美術館ならびに各所蔵者の協力のもと、過去最大規模の約120点を集め、70余年にわたる髙山辰雄の画業を回顧します。
貴重な学生時代のスケッチから、亡くなる前年の94歳にして初めて手がけた自画像まで、各時代の代表作を通じて、人間の本質を掴もうとした人間・髙山辰雄の芸術世界に触れていただければと思います。
会期 |
2018年4月14日(土)~2018年6月17日(日)
|
---|---|
会場 |
世田谷美術館
![]() |
住所 | 東京都世田谷区砧公園1-2 |
時間 | 10:00~18:00 |
休館日 |
月曜日 ※ただし4月30日(月・振替休日)は開館 翌5月1日(火)は休館 |
観覧料 | 一般 1,200円(1,000円) 65歳以上 1,000円(800円) 大高生 800円(600円) 中小生 500円(300円)
|
TEL | ハローダイヤル:050-5541-8600 |
URL | https://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/special/detail.php?id=sp00188 |
4.0
世田谷の成城に、後半生暮らした、世田谷ゆかりの画家の展覧会。
大きな作品が多いが、描かれた対象物はこちらに迫って来ない。どこか鑑賞者との間にヴェールのようなものがある。
とはいえ、凡庸ではなく、精神性のようなものはひしひしと伝わってくる。
結局、画家が描こうとしたのは、空気であり、アトモスフィアではないか。
良い画家と出会えました。
4.0
世田谷美術館は、広大な公園の一角にあり、最寄駅からは百人一首の刻まれた医師と瓦の道を辿ると公園に至る、という風情です。車でも専用駐車場からは公園内を少し歩いて遠いが、美術館チケット半券で無料は嬉しいです。
高山辰雄を集中的に見るのは、没後一年の練馬区立美術館以来…。と2012の角川本社での生誕100年展もまあありましたけど…。今展は大分県立美術館の所蔵作品を核として、約120点を集め、70余年にわたる高山辰雄の画業を回顧しています。彼の作品のみの展覧会は、まあ何とも言えない雰囲気なのです。点描による静謐で幻想的で重厚な画風と、人間の生と死やその存在の神秘を問う、ちょっと哲学的精神性に圧倒されつつ、作品群を堪能。ちょっと変わった風景描写は、昨年没後40年展を見た不染鉄をも思い出しました。
梅雨入り前の公園がとてもきれいでした。砧のきらめく緑が、ちょっぴり重たい人間と自然への思いのカンフル剤にも。終了間近ですが、まだ間に合います。
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿は、
こちらから。ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
東京都世田谷区で開催中の展覧会