4.0
「カァバ神殿の扉」が圧巻!
・アラビア半島の文明の発展当時から、近代のサウジアラビア王の所有品などまで、かなりの種類のものが展示されていて、興味深かった。
紀元前~3世紀とかの出土品が多数展示されていますが、ラクダさんなど中東の土地柄の出ているものがユーモラスでかわいい。
・ビデオ展示で、CGによる古代都市の復元映像も面白かった。
・一番圧巻だったのは、噂に聞いていた「カァバ神殿の扉」。
イスラム教徒が一生に1度は巡礼するというメッカの中心地の扉。
1930年代頃まで使われていたものだそうですが、さすがの重厚感と細かな装飾、輝きに、なるほどと唸った。
・展示されていた都市ディルイーヤの写真が、シュルレアリスム建築のような、日本で言うと野又穣さんのような不思議な雰囲気で印象に残った。
・サウジのアブドゥルアジーズ王の上衣、キラキラのコーラン、短剣やハサブサ用具、刀などは、さすがに権威を感じさせるものだった。
・なお、大正天皇の成婚を記念して作られたという表慶館も、普段は公開されていないのだそうで、宮殿のような壮麗な装飾を見られるのも大変貴重だった。