4.0
迫力と優しさ
落ち着いた美術館でゆっくり鑑賞することができました。あまり絵画に造詣が深くはありませんが日本画好きの友人と楽しみました。近代動物画でしたが迫力があるライオン、優しさのあるリスやキツネとても印象的でした。part2も楽しみです。
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明治から昭和にかけて活躍した京都の日本画家 木島櫻谷(このしまおうこく1877-1938)。
2013年久々に開催された泉屋博古館での回顧展は、その平明で清澄な画風に予想を上回る大きな反響をよびました。それをきっかけにその後知られざる作品が続々と見出され、再評価の気運が高まっています。
そして2017年、生誕140年を迎える記念として、眠りから覚めた京都画壇の雄、木島櫻谷の特別展を新たに開催します。
京都の円山・四条派の流れをくむ今尾景年に学んだ櫻谷は、20代から頭角を現し、明治後半から大正期にかけて文展の花形として活躍しました。画業のなかで、最も高く評価されたのが動物画です。
それは徹底した写生を基礎に、卓越した技術と独自の感性により創出したもの。確実で精緻にとらえられた動物の表情は、一方で情趣にあふれ、どこかもの言いたげです。それは時代を超えて人を惹きつける普遍性をもち、いま、海外でも注目を集めつつあります。
本展では彼の描いた“動物”に着目し、その代表作はもちろん未公開作品を一堂にあつめ、多様な表現とその変遷をたどります。またあわせて櫻谷文庫に遺された多くの資料調査から、それらの制作背景や画材などを紹介、彼の歩んだ道程を通して近代京都の日本画の諸相をも明らかにします。
会期 |
2018年2月24日(土)~2018年4月8日(日)
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会場 | 泉屋博古館東京 Google Map |
住所 | 東京都港区六本木1丁目5番地1号 |
時間 |
11:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
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休館日 |
月曜日 |
観覧料 | 一般 800円 高大生 600円 中学生以下無料
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TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | https://www.sen-oku.or.jp/tokyo/ |
4.0
落ち着いた美術館でゆっくり鑑賞することができました。あまり絵画に造詣が深くはありませんが日本画好きの友人と楽しみました。近代動物画でしたが迫力があるライオン、優しさのあるリスやキツネとても印象的でした。part2も楽しみです。
5.0
NHKで放送を見て初めて知った画家でしたがぜひ実物を見たくなりました
若い時の作品も驚くほどうまく、今まで知らなかったのがもったいない感じでした
寒月もなぜ漱石が気に入らなかったのか不思議でした
今回は動物が中心でしたが、どの動物の絵もどこか優しいまなざしで櫻谷の人柄がにじみ出ている気がしました
館内で流れていた家族のだんらんの映像もとてもよかったです
5.0
泉屋博古館分館で2018年2月24日(土)~4月8日(日)開催されている「生誕140年記念特別展 木島櫻谷PartⅠ近代動物画の冒険」を見て来た。
泉屋博古館分館はとても小さな美術館だが、なかなかに魅力的な企画展が多い。
本展に関連してTV番組で2/4にBSフジ「よみがえる京都画壇の巨匠 木島櫻谷 近代動物画の魅力」・3/10にNHK日曜美術館「漱石先生 この絵はお嫌いですか~孤高の画家 木島櫻谷~」が放送されているので、見られてご存知の方も多いと思う。
木島櫻谷(このしま おうこく1877-1938)は明治から昭和にかけて活躍した京都の日本画家で、青年期から徹底した写生に基づき、才能を発揮した。一時期は「文展(政府主催の展覧会)の寵児」とまで呼ばれたが、その代表作の多くが所在不明、あるいは海外に渡り長らく忘れ去られていた。2013年に京都泉屋博古館で開催された回顧展をきっかけに? その後知られざる作品が続々と見出され、再評価気運が高まったらしい。そして昨年、生誕140年を迎える記念として、京都泉屋博古館で、眠りから覚めた京都画壇の雄として木島櫻谷の特別展が新たに開催され、それが今東京分館にもやってきた訳だ。PartⅠの本展では、彼の描いた〝動物″に着目。100年以上行方不明だった文展出品作幻の《かりくら》を含め、《寒月》などの代表作はもちろん、未公開作品をも多く集め、櫻谷の多様な表現とその変遷を辿っている。日本画の枠組みを超え、西洋的な写実表現を取り入れながら、独自の世界観が反映された動物たちは、時に人間のような表情を見せる。京都画壇で同時代に活躍している、動物を描けばその匂いまで描くといわれた達人「竹内栖鳳」を思わずにはいられない。櫻谷もまた、明治期の日本画界の危機の中また、模索しつつ果敢に挑んだ画家の一人だったのだろう。櫻谷文庫に遺された多くの資料調査から、制作背景や画材なども紹介されている。
修復《かりくら》の奇麗さには驚かされた。馬よりも、なびく草ぐさがとても美しかった。そして《寒月》は件の漱石酷評の獲物を狙いすました鋭い狐の目、もさることながら、雪面の輝きに感動。高価な群青をわざわざ焼いて作った、色々な黒みがかった群青の濃淡で描かれた竹藪と、相互に引き立て合っていると。展示作品数以上に、なかなか見甲斐のある展覧会だった。TV放送当日だったためか、泉屋分館にしてはとても混雑して… Read More
5.0
TVで何度か紹介されていたときから魅かれていましたが、いざ伺ってみると、「来て正解!」とすぐ感じました。「寒月」、スーッと入っていきたくなるような雪の斜面に絶妙な配置の竹とキツネでした。個人的には、熊鷲図屏風の熊と獅子虎図屏風の獅子に引き付けられて見入りました。櫻谷さんの動物をみるやさしいまなざしというか、そういう心のある人を感じたし、毛描きもものすごく気持ちよかったです。part1、もう一度行こうと思っています。
3.0
木島櫻谷が描く動物たちは瞳が特長と知り、そこに注目して鑑賞してきました。ライオン、虎、熊、いずれも癒されるほど思慮深く優しい目をしていました。大変偉そうで恐縮ですが、瞳の表現が単なる動物画ではなく、作品に新たな人格やストーリー性を生み出しているように感じました。Part2も楽しみです。
5.0
寒月、修復後初公開のかりくら、獅子虎図屏風、野猪図、獅子図など見所盛り沢山です。
特に獅子図は晩年の櫻谷の心境を表現したかのような老成した憂いを帯びた獅子が愛おしい。
漱石云々で語られることも多い櫻谷ですがやはり良い物は良いと再評価されるのですね。
漱石だって面白いのは「吾輩は猫である」だけですし。酷評返し。
寒月前のソファでごゆるりと。これはPART2も必見です!
5.0
とにかく、「生きている」感が伝わってきます。本当にそこにいて現代的な完全な写実ではないのに、いかにも動き出しそうな細かさと描写。ちょっと表情がニンゲンぽいところもあり、どの動物もみんな親しみやすく、かわいらしいです。「写生すること」を大切にしていた画家ということもあり、写生帳も細かく、すばらしいもので、それだけでも十分に見ごたえのある作品となっています。画材の展示もあり、実際につかわれてい道具や岩絵の具もあり、こちらも見ごたえたっぷりです。
グッズもかわいいキンチャクがあり、これもお勧め。
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