ベルギー奇想の系譜
ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで

Bunkamura ザ・ミュージアム

  • 開催期間:2017年7月15日(土)~2017年9月24日(日)
  • クリップ数:30 件
  • 感想・評価:5 件
ベルギー奇想の系譜 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで Bunkamura ザ・ミュージアム-1
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ヒエロニムス・ボス工房 《トゥヌグダルスの幻視》 1490-1500年頃 油彩・板 ラサロ・ガルディアーノ財団 © Fundación Lázaro Galdiano
ジャン・デルヴィル 《レテ河の水を飲むダンテ》 1919年 油彩・キャンヴァス 姫路市立美術館
ピーテル・ブリューゲル(父)[原画]、ピーテル・ファン・デル・ヘイデン[彫版] 《大食》 1558年 エングレーヴィング・紙 神奈川県立近代美術館
ぺーテル・パウル・ルーベンス[原画]、リュカス・フォルステルマン(父)[彫版] 《反逆天使と戦う大天使聖ミカエル》 1621年 エングレーヴィング・紙 ベルギー王立図書館
ジェームズ・アンソール 《オルガンに向かうアンソール》 1933年 油彩・キャンヴァス メナード美術館
フェリシアン・ロップス[原画]、アルベール・ベルトラン[彫版] 《娼婦政治家》 1896年 多色刷銅版画・紙 フェリシアン・ロップス美術館
ルネ・マグリット 《大家族》 1963年、油彩・キャンヴァス 宇都宮美術館 ©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2607
ヤン・ファーブル 《フランダースの戦士(絶望の戦士)》 1996年 昆虫、甲冑、金網、木材 国立国際美術館 ©Jan Fabre-SABAM, Bruxelles & JASPAR, Tokyo, 2017 E2607 撮影:福永一夫
トマス・ルルイ 《生き残るには脳が足らない》 2009年 ブロンズ ロドルフ・ヤンセン画廊 © Studio Thomas Lerooy, Brussels courtesy rodolphe janssen, Brussels /Photo: Philippe D. Hoeilaart
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

現在のベルギー・フランドル地方とその周辺地域では、中世末期から発達してきた写実的描写の伝統の上に、幻想絵画(Fantastic Painting)というカテゴリーの絵画が発展してきました。空想でしかありえなかった事物を視覚化した想像画(Imaginary Painting)でもあり、フランドルの画家たちが描いた悪魔や怪物といった異形のものの姿は写実的であっただけに「本物」と感じさせる迫真性に満ちていました。

18世紀にかけて自然科学の発達とともに啓蒙思想がヨーロッパを席巻するなか、不可解なものは解明されてゆき、心の闇には光が当てられるようになります。美術の世界では、理想的な古代風景を合成するものや、実景に架空の要素を加えたカプリッチョ(奇想画)といった風景画が描かれるようになりました。

かつての幻想絵画の伝統が引き継がれるのは、産業革命後の19世紀、近代化・都市化が進み、人間疎外や逃避願望を背景として形成された象徴主義においてでした。フロイトの精神分析に関する知識が広まり、夢や無意識の世界にも価値が見出されるようになり、画家たちは心の中の世界を、あるいは心の闇を、自らの作品として表現し、個性と独自性を追求する取り組みの中で数多くの秀作を生み出しました。描かれた世界は、ある点においては真実であり、その真迫性において画家の力量が問われることとなりました。そして、この地域の絵画芸術の伝統は、今日のアーティストたちにも脈々と受け継がれています。

本展では、ベルギー・フランドル地域において幻想的な世界を作り出した一連の流れを、15、16世紀のフランドル絵画から、現代のコンテンポラリー・アートの作品にいたるまで国内外のコレクションによって紹介します。ヒエロニムス・ボスやブリューゲルにはじまり、象徴主義のフェリシアン・ロップス、フェルナン・クノップフ、ジェームズ・アンソールら、シュルレアリストのルネ・マグリット、ポール・デルヴォーら、そして現代のヤン・ファーブルまで、およそ500年にわたる「奇想」ともいえる系譜をたどります。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2017年7月15日(土)~2017年9月24日(日)
会場 Bunkamura ザ・ミュージアム Google Map
住所 東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura B1F
時間 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
休館日 ※7月18日(火)、 8月22日(火)は休館
観覧料 一般 1,500円(1,300円)
高大生 1,000円(800円)
小中生 700円(500円)
  • ※( )内は20名以上の団体料金、前売料金。
    ※障害者手帳のご提示で割引料金あり。詳細は窓口でお尋ね下さい。
TEL03-5777-8600 (ハローダイヤル)
URLhttp://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/17_belgium.html

Bunkamura ザ・ミュージアムの情報はこちらMUSEUM INFORMATION

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感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

ひたすらに意識下のものを鑑賞

500年も遡ると、あんなにもミステリアスなあの世が潜在意識の中に広がっていたのでしょうか?時代を追って鑑賞するうち、この特異な想像の世界が近現代のベルギー絵画にまでも受け継がれていることがわかり、不思議な旅をした気分です。幻想的かつ独自な作品で名を馳せるアンソール、デルヴォーやマグリットなどを育んだベルギー絵画はとても面白く、魅力的でした。

2.0

bunkamura

渋谷の奥にあるbunkamuraにてベルギー奇想の系譜の展示を見ました。
ヤンファーブルの作品が良かったです。

4.0

奇想のオンパレード、注目です。刮目です。

不思議なもの、奇妙なものが好きなら、これはおすすめの展覧会。
それにしてもベルギーの美術の不思議なこと。
ヒエロニムス・ボス、ブリューゲル、ルーベンス、ロップス、クノップフ、アンソール・・・なんとも曲者ぞろいではないですか。さらに、ポール・デルヴォー、マグリット、ヤン・ファーブル(一作だけですが)と並ぶと、奇想のオンパレード。いったいベルギーという国にあって芸術とは不思議なものの代名詞なのではないかと思うくらいです。
ベルギーは国の成り立ちも、現在の政体も複雑で、それが文化の面にも影響をしているのかもしれません。
ベルギー美術、注目です。

4.0

会場が寒すぎます

第1章は、16-7世紀、第2章は、19世紀末から20世紀初め、第3章は、現代アート。
第1章が、細部まで注視しないと分からないので時間がかかります。そのうち会場の寒さに耐えられなくなってきますが、現代アートはそんなに時間を要しないので、なんとか切り抜けました。
真夏に、会場が20度くらいと、羽織るものを用意して行かれた方がいいかと。
ルーベンスまで、悪魔やら何やらを描いているのは驚きましたが、カトリック教会の要請とか。
異端を攻撃する為に、悪魔やら事後やらが、いろいろと描かれた。加えて、大国に翻弄され、戦い続きで、常に死が間近にあったベルギーという国を思います。

4.0

前半はバベル??

ほぼ前半の版画とか、ボス、ブリューゲルがマルカブリだったのと、「タラオ」さんもいたということもあって、バベルを見た人にとっては懐かしく、お帰りなさい、的なおもいもあり(ジブンは楽しん懐かしんできました)よかったです。
後半の現代的な作品は好き嫌いが分かれるかも・・・

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ヒエロニムス・ボス工房 《トゥヌグダルスの幻視》 1490-1500年頃 油彩・板 ラサロ・ガルディアーノ財団 © Fundación Lázaro Galdiano

ジャン・デルヴィル 《レテ河の水を飲むダンテ》 1919年 油彩・キャンヴァス 姫路市立美術館

ピーテル・ブリューゲル(父)[原画]、ピーテル・ファン・デル・ヘイデン[彫版] 《大食》 1558年 エングレーヴィング・紙 神奈川県立近代美術館

ぺーテル・パウル・ルーベンス[原画]、リュカス・フォルステルマン(父)[彫版] 《反逆天使と戦う大天使聖ミカエル》 1621年 エングレーヴィング・紙 ベルギー王立図書館

ジェームズ・アンソール 《オルガンに向かうアンソール》 1933年 油彩・キャンヴァス メナード美術館

フェリシアン・ロップス[原画]、アルベール・ベルトラン[彫版] 《娼婦政治家》 1896年 多色刷銅版画・紙 フェリシアン・ロップス美術館

ルネ・マグリット 《大家族》 1963年、油彩・キャンヴァス 宇都宮美術館 ©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2607

ヤン・ファーブル 《フランダースの戦士(絶望の戦士)》 1996年 昆虫、甲冑、金網、木材 国立国際美術館 ©Jan Fabre-SABAM, Bruxelles & JASPAR, Tokyo, 2017 E2607 撮影:福永一夫

トマス・ルルイ 《生き残るには脳が足らない》 2009年 ブロンズ ロドルフ・ヤンセン画廊 © Studio Thomas Lerooy, Brussels courtesy rodolphe janssen, Brussels /Photo: Philippe D. Hoeilaart

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