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<踊り心>あふれる衣服たち!
様々な形状の布地を立体的に繋ぎ合わせた従来の裁縫から離れ、1枚の布に徹底的にこだわり、そこから身体を包む衣服を創作する。そんな三宅氏の天才ぶりを、1970年代の初期作品から近作まで百点以上の作品を通じて一挙に目の当たりにできる得難い機会であり、オドロキと感動が詰まった展覧会でした。
圧巻は、三宅氏の代名詞ともいうべき一連の「プリーツ プリーズ」シリーズ。細かく不規則なプリーツ(ひだ)を施された衣服の数々を四方から眺めるうちに、同氏の斬新かつ柔らかな視点に改めて気づかされ、その<美>がじわりと心に沁み込んできました。
また、出口付近に展示されていた2010年代の近作は、日本の伝統的な「折り紙」に着想を得たとのことですが、そのユニークさ、美しさといったら!
ヒトの身体の動きと布の関係性を探究した末に紡ぎ出された衣服たちは、それ自体があたかも生き物のようで<踊り心>があふれ、私はとても幸せな気分に包まれながら会場を後にしたのでした。










