この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
世界各国の美術館で作品を展示するエルヴィン・ヴルムによる日本初の個展です。
彫刻を学んだヴルムは、石膏や金属などの彫刻だけでなく、写真や映像、絵画といった多様なメディアを用いて、伝統的な彫刻の概念を拡張しています。身の回りの日用品を用いて、社会に存在する規範・制度・権力の構造を面白おかしく炙り出し、鑑賞者に様々な問いを提示します。
本展では、最新作の《学校》を初公開します。歪められた学校の教室の内部には、過去に使用されていた「時代遅れ」の教材が掲示され、学校という制度が持つ権力や「正しさ」が曖昧であることが示されます。また、聖職者が奇妙なポーズで写る「司祭と修道女」の写真シリーズや、近年制作された「皮膚」や「平らな彫刻」など、様々な技法からなる作家の作品を紹介します。
◆ エルヴィン・ヴルム
1954年ブルック・アン・デア・ムーア(オーストリア)生まれ。ウィーンとリンバーグを拠点に活動。ウィーン応用美術大学とウィーン美術アカデミーで学ぶ。ヴルムは彫刻の概念を徹底的に拡張し、時間、質量と表面、抽象と表現の概念について問いかける。主な個展に「Deep」(国立マルチャーナ図書館・コッレール博物館、イタリア、2002年)、「TrapoftheTruth」(ヨークシャー彫刻公園、イギリス、2023年)、「ErwinWurmPhotographs」(ヨーロッパ写真美術館、フランス、2020年)など。彼の作品は、「第57回ヴェネチア・ビエンナーレ」(イタリア、2017年)のオーストリア館で展示された。十和田市現代美術館の常設作品として、《ファット・ハウス》、《ファット・カー》を展示している。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2025年4月12日(土)~2025年11月16日(日) |
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会場 |
十和田市現代美術館
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住所 | 青森県十和田市西二番町10-9(官庁街通り沿い、消防署となり) |
時間 |
9:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 祝日の場合はその翌日 |
観覧料 | 一般 1,800円(常設展含む) 高校生以下 無料 |
TEL | 0176-20-1127 |
URL | https://towadaartcenter.com/exhibitions/erwin_wurm/ |
十和田市現代美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES

《ファット・ハウス》2010年 撮影:小山田邦哉

《ファット・カー》2010年 撮影:小山田邦哉

《学校》2024年 撮影:Rainer Iglar / Salzburg ‒ Vienna Courtesy: Albertina Modern, Vienna 参考図版

《学校》2024年 撮影:Rainer Iglar / Salzburg ‒ Vienna Courtesy: Albertina Modern, Vienna 参考図版

「平らな彫刻」シリーズより《Masse(塊)》2021年 撮影:Markus Gradwoh 参考図版

「平らな彫刻」シリーズより《Hour(時間)》2021年 撮影:Markus Gradwoh 参考図版

「皮膚」シリーズより《立っている花 2》2020年 撮影:Markus Gradwoh 参考図版

撮影:Markus Gradwoh ©Erwin Wurm, Bildrecht Wien, 2024