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横山美術館名品展 明治・大正の輸出陶磁器 技巧から意匠へ

横山美術館名品展 明治・大正の輸出陶磁器 技巧から意匠へ

平塚市美術館|神奈川県

開催期間:

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栄華を極めた日本陶磁器の名品たち

楽しみにしていた『横山美術館名品展 明治・大正の輸出陶磁器 技巧から意匠へ』を見に平塚市美術館へ行ってきました。
名古屋の横山美術館へは遠くてなかなか行けないので、この展示を知り嬉しさに飛び上がりました。

明治・大正期に輸出され世界の羨望を集めた日本の美しい陶磁器たち。
日本の伝統的美意識と職人たちの精巧な技に彩られた陶磁器たちが、やがて西洋的なアールデコ・アールヌーヴォーなどの意匠や西洋の技法を纏い発展していった…ということがとても分かりやすく展示されていて、大変勉強になりました。

ポスターにもなっている、立体的な造形物を貼り付ける高浮彫が特徴の初代宮川香山の眞葛焼はやはり圧巻!金採など絢爛豪華な意匠に鷹や蛙、雀といった日本的なモチーフ、精緻な技巧の組み合わせは言葉を失うほど美しく、欧米で大きな衝撃を与えたであろうことがうかがえました。

絵画的に追及された美しい絵付けの上に、金盛り、盛り上げ、ジュール、ラスター彩など技法がてんこ盛りなオールドノリタケも、西洋的な美しさが凝縮されていて見事でした。アールデコな香水瓶、灰皿、ドレッサードールは思わず「欲しい…」とつぶやいてしまいました。

白磁に冴える優美な絵付けが上品な有田焼の美しさにため息をつき、京都の洗練された美意識と精緻な技からなる京焼の見事さにただ驚き、土の風合いがやさしい萬古焼のせとものの愛らしさに目をほころばせ… 
西洋の習慣を手探りしながら作ったと思われるカップアンドソーサーも素敵でした。

見どころは真葛焼とオールドノリタケくらいかなと思っていたのに、他にも素晴らしい産地の多様な陶磁器たちが展示されており、横山美術館ホームページ概要に載っていて憧れていた名作がたくさん来ていて見ごたえ充分、本当に素晴らしい展覧会でした!

新収蔵品展では、藤田嗣治の初期作品とともに当時の町の地図や解説が詳しく解説されていて、湘南地域と藤田嗣治のつながりを感じることができてこちらも面白かったです。

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