特別展 畠中光享コレクション 恋し、こがれたインドの染織-世界にはばたいた布たち
大倉集古館|東京都
開催期間: ~
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世界に渡ったインドの染織
ホテルオークラの目の前にある大倉集古館。
ホテルの近代さとは正反対の、歴史を感じる佇まいで素敵でした。
ちょっと韓国や台湾の建築物っぽい…
建築に携わったのが築地本願寺や湯島聖堂を手掛けた人と知り納得しました。
アジアだけでなく、様々な国の文化を取り入れた建築になっているようです。
中には身体を包めるくらい大きな染織がいくつか飾ってあり、インドならではの繊細な刺繍に見入ってしまいました。ただ、ガラスを隔てての展示だったのが少し残念。
刺繍ならではの凹凸をもっと近くで見たかったです。
1枚の大きな布に、植物、人間や動物も隠れていてずっと見ていられます。
ネパール染織になると、赤やオレンジのシンプルだけど豪華な染織になり、インドだけでない国ごとの違いを感じられます。
インドの伝統染織は英国に渡り、日本にも影響されたことを初めて知りました。
見たことのある着物の柄が、インドの影響を受けた柄や色彩だったとは驚き。
繊細なインド刺繍は外国に渡り、更に技術発展によって機械での大量生産やプリントできるように。そういった布の展示もありました。
細かさが良くわかる裏側のノットの展示もあり、手作業ならではの良さがある伝統染織が簡単に再現されるのは少し寂しく思えました。
様々なデザイン、斬新な色使い。
自分のお気に入りを見つけるのも楽しいと思います。
撮影NGなので、しっかり目に焼き付けて。
集古館の造り自体も素晴らしく、展示室の天井や、階段の獅子、2階のテラスが印象に残っています。外にある大倉さんの大きくて優しい表情の像も絶対見て欲しい。