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アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで

アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで

そごう美術館|神奈川県

開催期間:

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アーツアンドクラフツ運動の軌跡

イギリスから世界に広がったアーツアンドクラフツ運動の影響を受けた作品168点が展示されていて、運動の思想や歴史を作品を通して学ぶことができました。

見どころはたくさんありましたが、有名なウィリアム・モリスの《いちご泥棒》は、インディゴ抜染法という手法が用いられていて、自然で伝統的な技術のおかげか本物からは優しく素朴な印象を覚えました。
モリスオリジナルの活字書体を用いてインクや装丁やデザインにこだわって作られた本なども面白かったです。
モリスの死後、モリス商会のアートディレクターを引き継いだジョン・ヘンリー・ダールの《リスとナイチンゲール》の刺繍が緻密で美しく、デザインも独創的で特に印象に残っています。
手作りにこだわったモリスや同時代の作品は、作り手の思いが込められた糸の一本一本も感じられるほど至近距離からガラスケースなしで鑑賞できたことが大変ありがたかったです。
この展覧会の『ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで』というタイトルを見て、フランク・ロイド・ライトがアーツアンドクラフツ運動に携わっていることを知らなかったので、興味を持ち展示を楽しみにしていたのですが、ライト関連作品はステンドグラス2枚のみであとは映像のみ、というのがちょっぴり拍子抜けでした。でもライトの同運動とのかかわりを学ぶことができてよかったです。
ティファニースタジオの作品も素晴らしかった。

アーツアンドクラフツ運動がアメリカに伝わり、合理主義のアメリカらしく機械の良さも取り入れよう、という形に変わっていったようですが、『生活に芸術を』というモリスの思想は受け継がれ、世界へと広がり、こんにちも私たちの生活を彩り豊かにしてくれているのだなということを実感する大変有意義な展覧会でした。

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