企画展 大倉コレクションー信仰の美
大倉集古館|東京都
開催期間: ~
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美しき普賢菩薩像
予約制:不要
混雑具合:1月2日だったせいもあり、非常に空いていました。
所蔵:大倉集古館所蔵物
国宝:普賢菩薩騎象像、ほか重要文化財、重要美術品多数あり。
写真:不可ですが、入口、テラスの写真は大丈夫なようでした。
1階は古代仏教、密教
不動明王が特に生き生きと描かれていました。私が一番気になったのは、とくに顔もはっきりは見えないものの脇侍の衿羯羅(コンガラ)童子、制咤迦(セイタカ)童子などの様子が動きと子供らしさがあってとても身近な感じがしてとても興味深かったです。おとなしい子と元気な子は昔は色白色黒ではなく、色白と日焼けの赤い色とされていたのでしょうか。。。など想像してしまいました。鑑賞者が人が少ないのが幸いして単眼鏡でじっくりみていられる状態だったので何度も見てしまいました。
2階は浄土教、法華経、神仏習合
探幽縮図というのがとても面白かったです。ゆっくり見ることができるので幸せです。
普賢菩薩騎象像…騎馬ではなくて騎像になるんですね、当たり前ですが。普賢菩薩様が載る白い象はもちろん色はほぼ剥落していますが、像眼鏡などで丁寧にみると、彩色を施した様子や截金?かな、、、あとは模様が分かります。6本といわれる牙は1本もありませんでした。素人目ですが、折られてしまったのか折ってしまったのでしょうか。割れたような跡がありとても残念に思います。12世紀のものだと鳥肌がたったり、仕方がないのかもしれないと思ったり、しました。でも非常に上品なお顔の菩薩様と繊細な天衣にはウットリしてしまいました。アクセサリーが少ないように思いますが、それが逆に無駄のない美しさだなと思いましたが、本来はかなり美しく彩色が施されていたことを考えるとかなり豪華絢爛だったのかもしれませんが、いずれにしても繊細な美形なお顔は平安時代の貴族女性の好みのお顔だったに違いありません。
隣の十羅刹女像と併せてみるといかに当時の女人往生としたものから女性の厚い支持を受けていたかというのが分かります。
そして象を見たことがない人が描くとこんな足や耳になるのか、と思いましたが、重量感や体躯は十分に描かれているなと思い、伝承もかなり丁寧に伝わっているのではないかと思いました。
美術館のふとしたところに地下階段にさらっとおいてあったのですが、中国の石窟にあったといわれる獅子や北魏時代の石仏がおいてあり、物凄くびっくりしました。
新年初めての美術館としては最高でした。
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