ジブリの大博覧会~ジブリパーク、開園まであと1年。~
愛知県美術館|愛知県
開催期間: ~
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キャッチコピーは、苦悩と希望の末に産まれる。
愛知県民が待ち焦がれ、愛知県庁には特別な課が設置されるほど、みんなが期待している【ジブリパーク】
その開園まであと一年ということで、「どんな展示物なのか?」「ジブリパークの
布石かな?」など、この展示会に期待を膨らませていた人も多いだろう。
かくいう私は、その一人であった。
土曜日の午前中に行ったが、長蛇の列。納得。
さて30分ほど待って、やっと入場。
そこには「まさにジブリ」というような、不思議な夜の世界が広がっていた。
細かな細工、知っているキャラクターが、色々な場所にちりばめられている。
その場所にずっといたかったが、まだほぼ入口近く…。
次の展示物へ移動することに。
歴代のポスターやキャッチフレーズ、それを作成するために、スタジオジブリの皆様が仕事している風景写真など、実に興味深かった。
ジブリの作品は、素晴らしい。
でもその素晴らしさを、どのように作成しているのかを知れるのが貴重だと思った。
私はその展示の中で、特に印象に残ったキャッチコピーがある。
【このへんないきものは、まだ日本にいるのです。たぶん。】
(となりのトトロ)
このキャッチコピーだ。最初のコピーは【もう日本にはいないのです】
それがなぜ【まだ日本にいるのです。たぶん。】になったのか。
そこには、情報社会の中で、昔のように純粋でない子供や、社会で働く忙しさの中で、大切な何かを失った大人へのメッセージが込められていたように感じた。
昔はあって、今はないもの。
それは非科学的な物に対する、豊かな想像力だったのではないだろうか。
例えるなら、妖怪や幽霊のような。
未来への豊かな想像を忘れてほしくない。
そんな希望が込められているように感じて、私はコピーの奥深さを初めて知った。