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サントリー美術館 開館60周年記念展 ざわつく日本美術

サントリー美術館 開館60周年記念展 ざわつく日本美術

サントリー美術館|東京都

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今まであまり興味を持たなかった作品の魅力を知ることができる展覧会

私が特に惹かれて、長い時間じっくりと観ていたのは、「柏葉螺鈿沈金高坏」(作品番号8)。私はあまり美術館の展示で高坏を観たことはなかったのですし、蒔絵が施されたものは観たことがありましたが、あまり興味が湧きませんでした。でも、この高坏は、実際に食べ物を載せた時に、柏の葉に載っているように見えて趣深いな、と思いましたし、天板の裏の葡萄唐草文が美しくて、中腰になりながらずっと裏側を観ていました。実際に日常生活で使われた物に施された芸術作品って、実際に使われた場面を想像するとより鑑賞が面白いですよね。

「赤樂茶碗 銘 熟柿」(作品番号4)は、両手で包み込みたいなあ、と思う茶碗でした。「熟柿」という銘にはとても納得です。シンプル、といえばシンプルですが、色味も、形も、美しくて、思わず見とれてしまいました。

「黒綸子地宝尽竹模様腰巻」(作品番号41)では、それぞれの模様(宝物)についての解説が絵と共に簡潔に書かれており、勉強になりました。「隠れ笠」「隠れ蓑」が宝尽し文様のお宝の中に入っているとは知りませんでした。「丁子」が実際にどのような植物なのか、知らなかったので、家に帰ってから、画像や使用用途について軽く調べてみました。私にとって美術館巡りで楽しいことの一つは、日本画や浮世絵などに描かれている土地、風俗、逸話の存在を知ることができる、ということです。作品の解説パネルが色々な美術館で充実しているため、簡単な説明は、その場で知ることができますが、メモしておいて、家に帰ってから更に調べてみるのが面白いです。

5章の「はこはこする」では、普通の人は中々見ることのできない、それぞれの作品を収める箱を観ることができました。箱自体の形はもちろんですが、箱書を観るのが楽しかったです。大事にしてくれる人(所有者)の元へと、物が受け継がれていくことに思いを馳せました。

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