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 ミュージアム コレクション特別篇 グローバル化時代の現代美術 ―“セタビ”のコレクションで楽しむ世界旅行

ミュージアム コレクション特別篇 グローバル化時代の現代美術 ―“セタビ”のコレクションで楽しむ世界旅行

世田谷美術館|東京都

開催期間:

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作品と対話する、展示空間ごと心地よい現代美術展

大型の現代美術が多く展示されていた。
作品単体だけではよくわからないものもあるが、とにかく展示空間が心地よく美しい。
現代美術の多くは「何?何を表現したの?何したいの?」と作品と対話することになる。そして、わからない。だけど、それが楽しくて時間をかけて見てしまう。

■「船形」、「尖箱」 デヴィッド・ナッシュ
二つの作品が並んでいて、ひとつひとつをじっくり見てもぴんとこない。
ただ、展示場所がよかった。二つの作品の間に、窓の外の大木が見え、自然と一体化した作品に思え、空間が美しかった。

■「SEE」ジャン=ミシェル・バスキア
昔別の場所で「バスキア展」を見たときは、過大評価なのでは?と思っていたが、今回は素直にいいじゃん!と思った。何が見えるのだろう。

■「壁面構造 1-2-3-4-5-6」ソル・ルウィット
規則的でシンプルながら心地よい作品。
この作品が壁にあると、部屋がおしゃれに見える!と思う。影がよい感じ。
同じく「フロア構造」シリーズも、なんとなく数を数えられ気持ちいい。

■「アンダーグラウンド・ピアノ」福田繁雄
色々な角度から見られて楽しい作品だった。
鏡の中の作品はピアノに見える、でも現実はなんだこりゃ?ピアノの形ではない。
私が見ている(鏡の中の)世界ではピアノだけど、現実の存在は異なる形をしているのかと思うと、少し哲学的。

多くの展覧会は作品保護のため窓を閉めて光が入らないようにするが、今回は外の風景まで見られるような展示だった。
外部の光や自然、野外の作品と相まって、展示空間が美しく心地よかった。
また、多くの作品と、「何を考えてこの作品にたどり着いたのか」と向き合うことになり、答えは出ないがあれこれ考えること自体を楽しんだ。
全く対話する手掛かりのない現代美術もあるが、今回はそのとっかかりはつかみやすい作品が多かったと思う。

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