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鳥取県立美術館は、50年にわたる鳥取県立博物館から美術部門が独立し、コレクションと活動を引き継ぎながら、2025年3月30日、鳥取県倉吉市に「未来を“つくる”美術館」というコンセプトのもとに、新たな県立美術館として開館する。鳥取県倉吉市は、江戸・明治期の建造物も多く、国により「重要伝統的建造物群保存地区」として選定されている、歴史を感じさせる景観の街でありながら、経済・文化の中心地でもある。鳥取県立美術館の敷地は、倉吉パークスクエア内にあり、7世紀中頃の創建とされる山陰を代表する寺院の遺構である国指定史跡・大御堂廃寺跡に隣接している。
鳥取県立美術館では、鳥取県ゆかりの美術に加え、広く国内外の美術・文化を示す作品や、同時代の美術の動向を示す作品の収集を継続的に行うことで、時代とともに成長を続ける魅力的なコレクション形成を目指している。作家の関連資料などと合わせると、その総点数は1万点を超える(2024年3月現在)。主なコレクション作品に、鳥取県にゆかりのある作家では、辻晉堂《拾得》(1958年)陶彫、前田寛治《棟梁の家族》(1928年)油彩・キャンヴァス、国内外の優れた美術として、ギュスターヴ・クールベ《まどろむ女(習作)》(1852年頃)油彩・キャンヴァス、佐伯祐三《オーヴェールの教会》(1924年)油彩・キャンヴァスなどがある。
同館の建築・設計は、槇文彦により1965年東京に事務所が設立された槇総合計画事務所・竹中工務店設計共同企業体が担当。水平にのびやかに広がる大屋根の下に3層吹抜けの「ひろま」を配置し、それを中心として展示室を分散配置している。芸術鑑賞シークエンスの中で、倉吉の自然豊かな風景を同時に楽しむことが出来る立体的な回遊性をつくり出している。「ひろま」は、歴史公園として整備される南の広場に「えんがわ」を介してつながり、屋内外を連携して創作活動や様々なイベントに活用できる構成としている。
同館のVi(ロゴ・シンボルマーク)は、2022年に応募資格不問で公募が行われ、1,726点の応募デザイン案の中から一次審査で6点に絞られ、その後LINEによる一般投票を経て、最優秀賞として選ばれた原寿夫氏(兵庫県在住・工業デザイナー)のデザインが採用された。「鳥取(TOTTORI)の複数ある「T」を県民一人ひとりに見立て、その「T」の集積によって美術館のシルエットを構成したデザイン性のロゴマークとなっている。
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