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2002年10月、熊本県熊本市に開館した現代美術館である。熊本県出身の洋画家である故 井手宣通コレクションで知られ、美術館内に、井手宣通記念ギャラリーを擁する。
エントランスに入ったその瞬間からアート体験が始まる「アートホーム」として、国際的に活躍する4人のアーティストに、館内のさまざまな場所に建築と一体化した作品の制作を依頼し、以下の作品を館内に恒久的に展示している。
・光のアーティストとして知られるジェームズ・タレル(James Turrell/1943年/アメリカのロサンゼルス生)の光の天蓋を設置した、光の図書館。
・コミュニケーションの意味を問うパフォーマンスやインスタレーションで知られるマリーナ・アブラモヴィッチ(Marina Abramovic/1946年/旧ユーゴスラヴィアのベオグラード生)による、ホームギャラリーに設置し、その中で寝ることもできるユニークな本棚。
・60年代以降、ニューヨークをはじめ、世界各国でドット・ペインティング(点による絵画)や前衛的なパフォーマンスを展開する草間彌生(Yayoi Kusama/1929年/長野県生)による、階段下に設置したミラールーム。
・発光ダイオードが数字を刻むように点滅する作品によって独自の世界観を表出する宮島達男(Tatsuo Miyajima/1957年/東京都生)による、エントランスロビーの中心に設置した、美術館の鼓動を象徴する光の柱。
熊本市現代美術館は、1993年6月、井手宣通の遺族より、熊本市に主要な作品が寄贈されたことを発端として美術館建設計画が始まった。1997年3月、熊本市議会の決定により、上通A地区第1種市街地再開発事業に参画。その後、2002年3月、上通A地区市街地再開発ビル建築工事が竣工し、10月12日に開館した。
洋画家 井手宣通(いで のぶみち、1912年2月1日-1993年2月1日)は、熊本県上益城郡出身。東京美術学校を卒業後、帝展、文展などを中心に活躍した。自ら「日洋会」を創設するなど後継の指導育成にあたり、戦後の洋画壇の刷新に貢献した。
熊本市現代美術館に収蔵されている作品に
安本亀八 《相撲生人形》 1890年
中島千波 《一心行の桜》 2003年
マリーナ・アブラモヴィッチ 《Count on US》 2003年
アンドレアス・グルスキー 《San Paulo Se》 2002年
ほか
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