5.0
絵を感じ取る
まず美術館の入り口から、緑豊かな自然が、一旦こころを落ち着かせてくれます。
戦後の虚無感や不安感は、いまこの世の中にも通じるものがあると思いました。身の回りのものが常に褪せている、乾いている、そんな感じが現代と似ています。
そんな中、「赤い花」にハッとさせられました。
サインの変遷は、興味深かったです。
平日でしたので、ゆっくり静かに鑑賞できました。
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ベルナール・ビュフェ美術館は、戦後の具象画壇を代表するフランスの画家ベルナール・ビュフェの作品を収蔵・展示するために、岡野喜一郎(1917-1995)によって1973年11月25日に創設された。収蔵作品数は油彩画、水彩画、素描、版画、挿画本、ポスター等あわせて2000点を超え、世界一のビュフェコレクションを誇っている。
創設者がビュフェの作品と出会ったのは、第二次世界大戦の荒廃が残る1950年代の前半であった。戦後の虚無感や不安感を描き出した表現は、彼の心に深く刻まれ、その後、各年代の代表作の蒐集を続けた岡野は、この稀有な画家を20世紀の時代の証人として残すため、「ひとりの天才の才能を通じ、この大地に文化の花咲くことをのぞむ」という願いのもと、故郷に近いこの地に美術館の創設を決意した。
「数年にわたる戦争から復員したばかりの私は、感動して彼の絵の前に呆然と立ちつくしたことを思い出す。研ぎすまされた独特のフォルムと描線。白と黒と灰色を基調とした沈潜した色。その仮借なさ。匕首(あいくち)の鋭さ。悲哀の深さ。乾いた虚無。錆びた沈黙と詩情。そこに私は荒廃したフランスの戦後社会に対する告発と挑戦を感じた。当時のわれわれ青年を掩(おお)っていた敗戦による虚無感と無気力さのなかに、一筋の光芒を与えてくれたのが彼の絵であった。国土を何回も戦場にし、占領され、同胞相殺戮しあったフランス。その第2次世界大戦の激しい惨禍のなかから、このような感受性と表現力をもった年若き鬼才が生まれでたことに畏怖の念をいだいた。その表現力はまさしく、私の心の鬱々としたものに曙光を与えたのである。以来、私はビュフェの虜となった。無宗教の私に、一つの光明と進路を与えてくれたのが、ほかならぬ彼のタブロオそのものだった。これが私のビュフェへの傾倒のはじまりである。」岡野喜一郎著「ビュフェと私」1978年4月より
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まず美術館の入り口から、緑豊かな自然が、一旦こころを落ち着かせてくれます。
戦後の虚無感や不安感は、いまこの世の中にも通じるものがあると思いました。身の回りのものが常に褪せている、乾いている、そんな感じが現代と似ています。
そんな中、「赤い花」にハッとさせられました。
サインの変遷は、興味深かったです。
平日でしたので、ゆっくり静かに鑑賞できました。
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R2.11月千葉から伊豆の国市に転居して、美術館巡りや史跡更にはジオパークに最近は目覚めました。当館はその美術館巡りの初期R3.1.9に1回目訪れています。クレマチスの丘という素敵な名称に惹かれて、ヴァンジ彫刻庭園美術館と一緒に見学。そして今回、ネットでクレマチスが見頃を迎えているとのことで、長泉の愛鷹山水神社見学後に2回目の訪問となりました。私はヴァンジの方が好きと言われた方がいて、クレマチスの咲き誇るこの時期に来て納得しました。今回はビッフェの方はやめておくかと思いましたが、やはりここまで来たらと見学。やっぱりいいですビュフェ。初夏の日差しの中、美術館の周りの緑陰が心地よくて、絵画鑑賞と共にいい時間を過ごすことができます。やはり美術… Read More
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