4.0
越路さんの舞台にかける情熱に感動。そして半世紀以上たっても輝く舞台衣裳たちにも。
越路吹雪さんの生誕100年を記念する本展では、彼女の舞台衣装を中心に、アクセサリー、プログラム、ポスター、写真、雑誌などから、彼女の軌跡とともにスタイルへのこだわりや美意識を紹介する展覧会でした。私にとって越路さんはと言えば、両親よりも少し年上なくらいですから、実際の活躍はよく知りません。学生の頃はまだ芝居など観ませんでしたし。でもTVで見た50歳過ぎてからの彼女の歌声も素晴らしかったことと、とてもかっこ良かったことが、記憶に残っています。演劇が好きになってからは昔の映像を観る機会もありました。あとは仕事をしていた施設で利用者さん(お年寄)方からねだられ、下手なピアノで「愛の賛歌」を度々弾いた‥、くらいのものです。パリを愛した越路さんの生誕100年の今年に、五輪が100年ぶりにパリで開催されていることに、なんとなく不思議な縁のようなものを感じてしまいます。
早稲田大学演劇博物館は、16世紀イギリスの劇場 フォーチュン座 を模したという建物です。建築好きな私にはぞくぞくするほど素敵な建物モノです。正面の庇の下 「Totus Mundus Agit Histrionem」 全世界は劇場なり というラテン語の言葉が掲げられています。左手の逍遥先生の銅像は、多くの学生やら入学希望者やら、ファンたちから握手&写真で握られたためでしょうか、手だけブロンズ色に光っていました。建物内部の重厚感も凄いです。響く足音と床の軋みにも歴史が感じられて感動しつつ、会場へ。展覧会入り口のパネル前には等身大の越路さん。ここは記念撮影コーナーの様です。この日は猛暑のせいでしょうか、たまたまでしょうか、会期終盤ながら、他の観覧者さんはいらっしゃいませんでした。
件の「愛の賛歌」や「ろくでなし」を歌う越路さんのリサイタルVTRも、観ることが出来ました。展示衣装は、宝塚歌劇団男役時代に「ベストドレッサー」と称され、雑誌でも服へのこだわりを語っていたという越路さんです。流石に、ディオール、ニナリッチ、サンローラン、ジパンシーなどのオートクチュールドレスの数々で、どれも皆素敵でした。ニナ リッチのステージ用シューズも、舞台照明に映える大きなアクセサリーも。どれもこれもゴージャス!! でも、ちゃんと品もあります。そして何よりとても状態良く奇麗でした。半世紀以上も前の舞台衣装ですよ。どうしてこんなに奇麗なままなのかと思… Read More









