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展覧会サムネイル写真は、2023年の足立篤史作品です。
夕方から岡本太郎美術館、太郎賞。片岡さんと話す。
リーフレットが品切れになっていて、平日なのにひとが結構いる。
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1954年、岡本太郎43歳のときに出版された『今日の芸術』。この本には「時代を創造する者は誰か」というサブタイトルがつけられていました。1996年、岡本太郎没、享年84歳。
その直後、岡本太郎記念現代芸術大賞(2006年岡本太郎現代芸術賞に改称)、通称「TARO賞」が創設されました。彼の遺志を継ぎ、まさに「時代を創造する者は誰か」を問うための賞。今年で27回目を迎えた本賞では、621点の応募があり、厳正な審査の結果、22組が入選を果たしました。
入選作品は、川崎市岡本太郎美術館「第27回岡本太郎現代芸術賞」展にて公開いたします。21世紀における芸術の新しい可能性を探る、「ベラボーな」(太郎がよく使った言葉です)作品をご覧ください。
会期 | 2024年2月17日(土)~2024年4月14日(日) |
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会場 |
川崎市岡本太郎美術館
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住所 | 神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5 生田緑地内 |
時間 | 9:30~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 | 月曜日、3月21日 (木) |
観覧料 | 一般 700円(560円) 高・大学生、65歳以上 500円(400円) 中学生以下 無料
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TEL | 044-900-9898 |
URL | https://www.taromuseum.jp/ |
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夕方から岡本太郎美術館、太郎賞。片岡さんと話す。
リーフレットが品切れになっていて、平日なのにひとが結構いる。
展覧会サムネイル写真は、2023年の足立篤史作品です。
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TARO賞は「岡本の精神を継承し、自由な視点と発想で、現代社会に鋭いメッセージを突きつける作家を顕彰するべく設立されました」という現代美術の公募展。展示できるものなら何でもありです。立体も平面も写真も映像もありで、それらを組み合わせたインスタレーションもOK。昨年の第26回は珍しく大賞とかがなく、特別賞4点だけで少し寂しかったが、今年は大賞の岡本太郎賞と岡本敏子賞がそれぞれあって、特別賞は10作品と珍しい感じです。
岡本太郎賞を受けた、つん《今日も「あなぐまち」で生きていく》はダンボールで作った格子状の部屋を組み合わせた「団地」をさらに組み合わせた巨大なタワーです。その部屋ごとに小さな冊子が入っていて、それを読むことで鑑賞することになると思われる。ちょっと物量に圧倒されます。岡本敏子賞は三角瞳《This is a life. This is our life.》。4mの立方体のなかに、ポリエステルの半透明な白い布が13枚か14枚ぶら下がっている。その布に人の顔が見た感じでは8×9個あって、よく見ると刺繍です。つまり最大1000人の顔が並んでいる作品。穏やかな顔から感情丸出しの顔までいろいろある。
一方、なんだかともかく大量に押し寄せてくる作品もいいのですが、これだけ熱量と物量があると、かえって1点で勝負的な作品が印象に残った。特別賞の小山久美子《三月、常陸国にて鮟鱇を食ふ》が◎。茨城の漁港の朝焼け風景をパノラマ風に描いた作品で、そんな現代の風景のなかで江戸時代風鎧兜姿の方々が鮟鱇を解体して、鍋をいただいているという作品。
このほか、いろいろあって楽しめます。一方で、気になるのは選んだ理由です。岡本太郎賞と岡本敏子賞には審査員からの一言があるのですが、ほかは何もないので、どう評価していいのか分からない作品もある。審査員は5人いるけど、発言が見えるのは2人だけ。ちゃんと説明してほしいなあと思う今日この頃です。
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