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新千円札の北斎作品
新千円札の裏面の図案に「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が採用されたことを記念しての特別展です。
新千円札を実際に手にして見ると、なかなかいいデザインだと感心しちゃいます。北斎ブルーも、紙幣全体の色合いと、うまくマッチしています。
本展では、北斎がいかにして、「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」のダイナミックな構図、特に波頭の描き方を実現させたのかを、様々な作品を通して検証しています。
この絵を描いたのが、北斎が70歳代という晩年だったこと。50年という長い画業の蓄積の上で、この作品が生み出されたということは、注目すべきことです。
北斎が描く波が、どう変化していったのかを辿ることが出来ます。
さらには、グレートウェーブが影響を与えた、現代アート、切手、商品パッケージの紹介もしていて、その広がりが興味深い内容になっています。
新紙幣への採用で、さらに広がりを見せてくれました。