この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
蒔絵は漆で文様を描き、その上に金粉や銀粉などを蒔いて装飾する技法です。その繊細高雅な趣は、寺院の荘厳や調度品・装身具などの装飾に好まれ、各時代の美意識を反映しながら発展してきました。
明治維新による社会の変革により一時衰退の危機を迎えるも、輸出向け製品において活気を取り戻し、一層多彩な作品が作られました。清水三年坂美術館は、そのように蒔絵が爛熟した時代の幕末から明治期の細密華麗な作品を多数所蔵しています。中でも古い伝統を持つ京蒔絵とその源流を同じくし、独自に発展してきた加賀蒔絵は、品格ある精彩を放っています。
本展では京蒔絵と加賀蒔絵を継承し、魅力ある蒔絵制作に取り組んだ名工らの作品を展観します。精巧な作風で知られる加賀蒔絵の沢田宗沢斎、京蒔絵の本流・富田幸七、そして質の高い蒔絵の改良研究に尽力した漆器商・象彦など、伝統的技法を確かに継承し、時代に沿う意匠を模索し続けた名工らの作品をどうぞご覧ください。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2024年6月12日(水)~2024年9月1日(日) |
---|---|
会場 |
清水三年坂美術館
![]() |
住所 | 京都府京都市東山区清水寺門前産寧坂北入三丁目337-1 |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
|
休館日 |
月曜日 火曜日 ※月・火曜日ともに祝日は開館 展示替期間ほか、都合により臨時休館する場合があります |
観覧料 | 一般 1,000円 大・高・中学生 600円 小学生 300円 ※障害者手帳をお持ちの方と付き添い者1名は50%割引 |
TEL | 075-532-4270 |
URL | https://sannenzaka-museum.co.jp/ |
清水三年坂美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿はこちらから。
ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
京都府で開催中の展覧会
出展作品・関連画像IMAGES

《扇面蒔絵小箱》沢田宗沢斎 撮影/木村羊一

《手毬蒔絵香合》二木成抱 撮影/木村羊一

《忍草蒔絵重硯箱》迎田秋悦 撮影/木村羊一

《二羽蝶蒔絵菓子器》沢田宗沢斎 撮影/木村羊一

《花鳥蒔絵文庫》揚光堂(三上治三郎)撮影/木村羊一