4.0
モネの色彩と光の世界、堪能しました。
「モネ睡蓮のとき」展行って来ました。今展は、パリのマルモッタン・モネ美術館より、日本初公開となる重要作を多数含むおよそ50点が来日。更に日本各地に所蔵される作品も加え、モネ晩年の芸術の極致が紹介されていて、日本では過去最大規模の(睡蓮)が集う貴重な機会だとのこと。私も一応はモネ好き。これまでさまざまな場所でモネの作品を見たり、企画展に行ったりしてきましたが「睡蓮」にここまでフォーカスした展覧会は初めてです。「睡蓮」「晩年」ということで、同行の夫は初期の作品が好きで、目を病んでからの作品はあまり観たくない、などというほうなので、まあ勝手に観て貰って一人で楽しんで来ました。
会期中盤にさし掛かろうかという日。平日朝一が良いとの情報で、9:30ちょうどに西洋美術館到着。大行列が今ゆっくり動き出していました。チケット購入にはかなりの列が出来ていました。私は事前にチケットを入手していたので、並びなしで館内へ。でも、館内では企画展示室に降りる階段前からの並びは、既にU字に収まらず、入り口を入ったすぐのロッカー前まで来ていました。一応今展唯一写真の撮れる場所(もぎり後のホール)での写真を撮り、VTRを視てから入場。会場内も混雑していました。よくある最初のコーナーのみの大混雑という訳ではなく、その後もかなりの混雑が続きました。小さい作品はあまりないので、作品を観ることは特にストレスなく観れる程度です。が、キャプションを読むのはなかなか厳しい状況でした。3章辺りからはけっこうゆったり観れました。
展示は4つの章とエピローグによって構成されていました。
第1章「セーヌ河から睡蓮の池」では、セーヌ河の風景やロンドンの水景を描いた作品から、睡蓮をテーマとした連作に取り組み始めた頃の作品が展示されていました。
第2章「水と花々と装飾」では、花々と「睡蓮の大装飾画」の構想に焦点を当てています。「大装飾画」に至るまでの試行錯誤が紹介され、アイリス、藤、アガパンサスなど睡蓮以外の様々な花も描かれていて、モネの庭を散歩しているような気分になります。
第3章「大装飾画への道」では、大装飾画に関連する作品が展示。円形の部屋を「睡蓮」が取り囲んでいて、モネが晩年に取り組んだ「大装飾画」の計画を再現した、贅沢な空間になっていました。(こちらの章は撮影可になっていたそうです。周りでも撮… Read More