モネ 睡蓮のとき

国立西洋美術館

  • 開催期間:2024年10月5日(土)~2025年2月11日(火・祝)
  • クリップ数:176 件
  • 感想・評価:20 件
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クロード・モネ《睡蓮》1916-1919年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet
クロード・モネ《ポール=ヴィレのセーヌ河、ばら色の効果》1894年 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet
クロード・モネ《ジヴェルニー近くのセーヌ河支流、日の出》1897年 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ(エフリュシ・ド・ロチルド邸、サン=ジャン=キャップ=フェラより寄託) © musée Marmottan Monet / Studio Christian Baraja SLB
クロード・モネ《睡蓮、夕暮れの効果》1897年 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet / Studio Christian Baraja SLB
クロード・モネ《睡蓮》1907年 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet
クロード・モネ《キスゲ》1914-1917年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet
クロード・モネ《藤》1919-1920年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet
クロード・モネ《藤》1919-1920年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet / Studio Christian Baraja SLB
クロード・モネ《アガパンサス》1914-1917年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet
クロード・モネ《睡蓮》1914-1917年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet
クロード・モネ《睡蓮》1916-1919年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet
クロード・モネ《睡蓮》1914-1917年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet
クロード・モネ《睡蓮の池》1917-1919年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet
クロード・モネ《睡蓮、柳の反映》1916-1919年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet
クロード・モネ《睡蓮の池》1918-1919年 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet
クロード・モネ《日本の橋》1918年 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet
クロード・モネ《枝垂れ柳》1918-1919年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet
クロード・モネ《日本の橋》1918-1924年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet
クロード・モネ《ばらの庭から見た家》1922-1924年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet
クロード・モネ《枝垂れ柳と睡蓮の池》1916-1919年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet
クロード・モネ《睡蓮》1916-1919年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet / Studio Christian Baraja SLB
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

印象派を代表する画家のひとりであるクロード・モネ(1840-1926)は、一瞬の光をとらえる鋭敏な眼によって、自然の移ろいを画布にとどめました。しかし後年になるにつれ、その芸術はより抽象的かつ内的なイメージへと変容してゆきます。

モネの晩年は、最愛の家族の死や自身の眼の病、第一次世界大戦といった多くの困難に直面した時代でもありました。そのような中で彼の最たる創造の源となったのが、ジヴェルニーの自邸の庭に造られた睡蓮の池に、周囲の木々や空、光が一体となって映し出されるその水面でした。そして、この主題を描いた巨大なカンヴァスによって部屋の壁面を覆いつくす“ 大装飾画” の構想が、最期のときにいたるまでモネの心を占めることになります。本展の中心となるのは、この試行錯誤の過程で生み出された、大画面の〈睡蓮〉の数々です。

本展は、パリのマルモッタン・モネ美術館より、日本初公開となる重要作を多数含むおよそ50点が来日。さらに日本各地に所蔵される作品も加え、モネ晩年の芸術の極致を紹介します。日本では過去最大規模の〈睡蓮〉が集う貴重な機会となります。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2024年10月5日(土)~2025年2月11日(火・祝)
会場 国立西洋美術館 Google Map
住所 東京都台東区上野公園7番7号
時間 9:30~17:30
  • 金・土曜日は21:00まで
    ※入館は閉館の30分前まで
休館日 月曜日、10月15日(火)、11月5日(火)、12月28日(土)~2025年1月1日(水・祝)、1月14日(火)
※ただし、10月14日(月・祝)、11月4日(月・休)、2025年1月13日(月・祝)、 2月10日(月)、2月11日(火・祝)は開館
観覧料 一般 2,300円(2,100円)
大学生 1,400円(1,300円)
高校生 1,000円(900円)
  • ※( )内は前売料金です
    ※中学生以下、心身に障害のある方及び付添者 1 名は無料。入館の際に学生証または年齢の確認 できるもの、障害者手帳を要提示
    ※国立美術館キャンパスメンバーズ加盟校の学生・教職員は本展を学生 1,200 円、教職員 2,100円 で観覧できます。学生証または教職員証を提示のうえ、国立西洋美術館券売窓口にて購入してください
    ※12月12日[木]-27日[金]は高校生無料観覧日。入館の際に学生証を要提示
    ※観覧当日に限り本展の観覧券で常設展も観覧できます
    ※前売券は6月12日(水)~10月4日(金)までの販売
TEL050-5541-8600(ハローダイヤル)
URLhttps://www.ntv.co.jp/monet2024/

国立西洋美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

国立西洋美術館 国立西洋美術館

巡回展TRAVELING EXHIBITION

モネ 睡蓮のとき 巡回情報
※巡回先は、全情報が載っていない場合もございます。最新の巡回先一覧は、展覧会公式サイトなどでご確認いただけますよう、お願いいたします。
また、会期が変更など開催情報に変更が生じる場合がありますので、お出かけの際には、公式サイトにて最新情報をご確認ください。

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

モネの色彩と光の世界、堪能しました。

「モネ睡蓮のとき」展行って来ました。今展は、パリのマルモッタン・モネ美術館より、日本初公開となる重要作を多数含むおよそ50点が来日。更に日本各地に所蔵される作品も加え、モネ晩年の芸術の極致が紹介されていて、日本では過去最大規模の(睡蓮)が集う貴重な機会だとのこと。私も一応はモネ好き。これまでさまざまな場所でモネの作品を見たり、企画展に行ったりしてきましたが「睡蓮」にここまでフォーカスした展覧会は初めてです。「睡蓮」「晩年」ということで、同行の夫は初期の作品が好きで、目を病んでからの作品はあまり観たくない、などというほうなので、まあ勝手に観て貰って一人で楽しんで来ました。
会期中盤にさし掛かろうかという日。平日朝一が良いとの情報で、9:30ちょうどに西洋美術館到着。大行列が今ゆっくり動き出していました。チケット購入にはかなりの列が出来ていました。私は事前にチケットを入手していたので、並びなしで館内へ。でも、館内では企画展示室に降りる階段前からの並びは、既にU字に収まらず、入り口を入ったすぐのロッカー前まで来ていました。一応今展唯一写真の撮れる場所(もぎり後のホール)での写真を撮り、VTRを視てから入場。会場内も混雑していました。よくある最初のコーナーのみの大混雑という訳ではなく、その後もかなりの混雑が続きました。小さい作品はあまりないので、作品を観ることは特にストレスなく観れる程度です。が、キャプションを読むのはなかなか厳しい状況でした。3章辺りからはけっこうゆったり観れました。
展示は4つの章とエピローグによって構成されていました。
第1章「セーヌ河から睡蓮の池」では、セーヌ河の風景やロンドンの水景を描いた作品から、睡蓮をテーマとした連作に取り組み始めた頃の作品が展示されていました。
第2章「水と花々と装飾」では、花々と「睡蓮の大装飾画」の構想に焦点を当てています。「大装飾画」に至るまでの試行錯誤が紹介され、アイリス、藤、アガパンサスなど睡蓮以外の様々な花も描かれていて、モネの庭を散歩しているような気分になります。
第3章「大装飾画への道」では、大装飾画に関連する作品が展示。円形の部屋を「睡蓮」が取り囲んでいて、モネが晩年に取り組んだ「大装飾画」の計画を再現した、贅沢な空間になっていました。(こちらの章は撮影可になっていたそうです。周りでも撮… Read More

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uchikoさん、morinousagisanさん、Camdenさん

5.0

音声ガイドのよさに気づく展覧会。

休日に一人、鑑賞へ。
前売り券を購入していたためスムーズに入れましたが、当日券の列は百人近く並んでいました。事前購入必須ですね。

今回は初めて音声ガイドをかりて鑑賞しましたが、結果、モネについて深く知ることができ、絵への理解がしやすくより楽しめました。
私はこのほかにもモネの展覧会へ何度か伺ったことがあるのですが、モネが再婚していたこと、その妻と子に先立たれていたこと、晩年には白内障を患っていたことなど、初めて知ることも多く、その知識の下で色遣いをみると変化が顕著で面白かったです。

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Rikashさん

5.0

やはりモネは偉大な画家

モネ展は何回も観て来て、色々な美術館でも作品を観て来ましたが中身の濃い展覧会でした。
目を患ってほとんど見えない状態で描かれていた作品にはモネの絵に対する情熱と葛藤が渦巻いておりかなりのエネルギーを発した作品が数枚見れて圧巻でした。
そこから手術をして目が見えるようになるまでの一連の流れがとても良かったです。
難解な絵も描いているのにここまで人を惹きつけているのはただ美しい睡蓮の絵だけではないんだと実感しました。

激混みとの情報を得ていたので金曜日の夜に鑑賞しましたがゆったりと見れて満喫出来ました。

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Rikashさん、Boodlesさん、Camdenさん、morinousagisanさん

5.0

こだわりの詰まった絵画

睡蓮の出展があるときはよほどの事情がない限り、必ず鑑賞しますが、自分自身が歳を重ねたことにより鑑賞するごとに画家の生い立ちを感じるようになりました。自身のこだわりをたくさん詰め込んだ、終の棲家で過ごす日々、昨日と違う今日を感じながら表現し続ける強さは作品に垣間見ることができます。印象派の代表ではなく、モネはモネである。
そう感じる企画展でした。

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Rikashさん

5.0

豊かな人生

モネの代名詞ともいえる睡蓮を題目に掲げ
セーヌ川の舟遊びからはじまり
睡蓮の咲く庭にに導かれていくような展覧会。
夜間観覧を狙ったが、
やはりそれなりに混んでいるので
ひとまず大装飾画の部屋へ移動して
睡蓮に囲まれた圧巻の楕円の部屋を愉しむ。
何度も行ったり来たりして
この部屋の滞在だけで1時間程費やしたかもしれない。
モネの睡蓮が大好きなので本望。
モネ美術館からたくさんの作品が来ていて
睡蓮のみならずどれも素敵で印象的だった。
花に囲まれた人生だったのだな。
とても豊かだ。
モネの邸宅の見取図や庭で筆を持つ姿をとらえた動画も興味深かった。

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Rikashさん、aynokさん、uchikoさん、morinousagisanさん、他1人

5.0

テーマを絞ることの大切さが際立った展覧会

モネの「水の庭」関連の作品と、その中でも「大装飾画」に向けた制作を開始した1914年(74歳)以降の作品に焦点をあてた展覧会。
第二章までの背景を観ると、第三章以降の大装飾画関連がより深く理解できるようになっている構成が見事だった。
第四章の視力を失った晩年のモネの作品が一堂に会した「睡蓮の池」と「ジヴェルニーの庭」の展示が圧倒的だった。この時代のモネは鬼気迫る迫力がある。
テーマを絞ることによって、モネの新しい側面を際立たせた優れた展覧会だった。

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Rikashさん、Boodlesさん、morinousagisanさん

5.0

これは楽しい

マルモットン・モネ美術館からたくさんの作品が来日しましたね。
セーヌ川からスタートして、だんだん睡蓮の池に誘われていきながら、同じ構図で時間の変化を見て取れる展示に惹かれました。
水と花々の装飾として黄色いアイリスが使われていて、モネがアイリスを好んでいたことがよく分かりました。
そして今回の展示で最も力が入った地下に作られたオランジェリーの睡蓮の部屋は圧巻でした。
さらにジヴェルニーの庭に作られた太鼓橋の展示からエピローグの枝垂れ柳と睡蓮の池で終わる展示に感動しました。
素晴らしい展覧会で2025年をスタートすることができました。

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さいさん、Rikashさん、maromamaさん、morinousagisanさん、Camdenさん

5.0

癒しのパワー

鑑賞のタイミングを待ち構えていたモネの展示に
2025年初の美術館巡りとして行ってきた。
年明けの1月2日は空いているなんていうのは甘い考えで、人が溢れていたお昼頃。
考えることは皆同じ。
瞬時の判断で、別日に見送ることにして、結局21時までの開館日であった翌日に訪れた。

結論、夜間開館の日がずいぶん増えるようだし、夜でも大満足の展示なので
満足にモネの世界に浸ってリラックスできるのは
18時以降が無難かもしれない。
16時30分頃から、常設展も含めて21時まで
こちらの美術館で過ごすことができた、美術好き、モネ好きには最高の新年初美術展参加だった。

なんというか、いつ何回見ても、モネの作品には
ジワリと込み上げてくるものを感じる。
必ずしも同じ作品でない場合もあるし、大好きなものに限っては毎回そうなのだが。
ひろしま美術館の《セーヌ河の朝》の美しい色ったら。
知らなかったが、その作品と並ぶもう一つの
忠実に同じ視点から描かれた、マルモッタン美術館の作品
ため息モノ。あの色合い、どうやって出すのでしょうか。

そんな1章から始まる。
入館した夕方は混みすぎていたので4章までスキップして
行ったり来たりして、何巡もした。
百聞は一見に如かずなので、あまり細々と書きたくないような
書けないような展示内容。
ぜひ行ったり来たり、ゆとりを持ってモネの世界に浸って癒されていただきたい。

こんなにも多くの作品を貸し出してくれたマルモッタン美術館
日本各所の美術館、力を注いだ関係者の方々を想像すると、
本当にありがたくて、感謝です。
もう1回行けるようにします。

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maromamaさん、yoshitoyoさん、ファイさん

5.0

文句ない晩年の作品群

展示されている作品は1887年以降のもので、大半は20世紀の作品です。
連作がメインになったモネの作品群を、連作間で比較しながら鑑賞することができます。
白内障への絶望と、色覚の異常からくる荒々しい作品もあったり、晩年の作品を十分に味わうことができました。
睡蓮はこの展示だけでおなか一杯になりましたので、あとはパリに行けばよいかなという感じですね。
会期延長中の所沢市・角川武蔵野美術館の「モネ イマーシブ・ジャーニ 僕が見た光」もどっぷりモネの世界につかることができましたので、あわせての鑑賞、おすすめです。

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ファイさん、aynokさん

5.0

モネの世界に浸る

12月7日(土)17時過ぎに入館。
チケット売り場には列ができていましたが、ネットで事前購入していたため、並ぶことなく入ることができました。
650円の音声ガイド(ナビゲーターは石田ゆり子)をレンタルして鑑賞。

混雑を避けて遅めに入場したつもりでしたが、この時間でもまだ混んでいました。
あと1時間遅くても良かったかな、という印象です。

第1章~第3章の、睡蓮を中心とした作品ももちろんすばらしかったのですが、個人的には第4章(交響する色彩)が最も見ごたえがありました。モネの絵画は、近くで見るよりも距離を置いて眺めたほうが、その醍醐味を味わえるということを実感。
椅子に座って眺めることができたため、特に「日本の橋」8作品では、色調や筆のタッチの違いをじっくりと見比べることができました。特に最初の2枚は、離れて見ることで水面の光の美しさが際立ちました。「ばらの小道」の連作も、距離を置いて見ることで、小道の奥行きと垣間見える空をよりリアルに感じることができ、不思議な感覚を堪能しました。

第3章「大装飾画への道」で、ドビュッシーの「水の反映」(音声ガイドに入っています)を聴いた時間は、贅沢なひとときでした。

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Yumi0209さん、ファイさん、serigraphieさん、黒豆さん、Boodlesさん、他2人

4.0

展示は良かったのだけど…

ここまでの混雑はかなり久々かもしれない
30待ちとはいわれてたけど、
なんというか「列を解消するために詰め込んでいる」ような感じで
展示室、とくに第一章辺りは通勤ラッシュの駅かってぐらいの密度で
少しでも隙間を見つけたらすり抜け、解説や構成などは目もくれずに
作品を視界に納めたら次に回る
そういうかなりもったいない割り切り方をしないととてもじゃないけど
観て回れない状況だった

ようやく空間に余裕ができてきたかなというところで写真OKコーナーがあり
そこでまた人が滞留するという悪循環

結局落ち着いて鑑賞できたのは第四章とエピローグだけであった

一章二章の透明感のある光線の中の風景を感じさせる光景と
白内障を患った後の4章の落陽とも感じられる赤

二つの色彩の対比が楽しめたのはまあよかったかなと思う

でも、待ち時間延ばしてでももう少し展示室内の混雑は緩和すべきだと思うなあ

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ファイさん、Rikashさん、londonblue508さん、morinousagisanさん

4.0

絵描きの矜持

様子のおかしいモネ作品を浴びられるかなりスゴイ展覧会でした。
多くの人が思い浮かべる光り輝く例のモネも出ていますがメインは晩年期のモネです。
何の情報もなく最終フロアに放り込まれたらこれがモネ!?ともなりそうです。
視覚障害を得てからの作品にはそれでも描かずにはいられない凄味すらも。
印象派の巨匠としてではない一絵描きとしての生き様と矜持を感じるなかなか強烈な鑑賞体験でした。
それにしても西洋美術館は改めて素晴らしいモネコレクションを持っているのだなぁ。

混雑状況について
21時まで開館している金曜夜間を利用。18:45に入場。まだまだ人が多くて1作品に4~5人以上の箇所もあります。
20時を過ぎてようやく見やすくなり、20時半で写真撮影可能エリアも余裕が出てきました。
時間の都合がついてしっかりと作品を見たいのであれば19時以降の入館が良いかもしれません。
作品数はそんなに多くないので2時間もあれば十分だと思います。
お早めにどうぞ。

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ファイさん、Rikashさん、シンディさん、londonblue508さん、karachanさん、他2人

5.0

モネの生涯を巡る

土曜日16時頃訪問しました。
事前にWEBでチケットを購入していきました!
チケット売り場が結構並んでいたので事前購入がおすすめです。
入場30分待ちと案内がありましたが15分くらいで入れました。
展示は絵によっては人だかりがありましたが行列で見られないというほどではなく、ゆっくり一周して2時間程度で見られました。
すべてモネの作品なので、モネや印象派の絵が好きな人にはたまらないと思います。
初期からの画風の変わり方や白内障が絵にもたらした影響も実際の作品を見ながら知ることができておもしろかったです。
モネの絵といえばもやもやーっとした遠目で見たとき風景のように浮かび上がる庭のイメージですが、白内障の影響により色彩だけで描くという部分が色濃くなり、通常の絵画鑑賞の距離だと何が描いてあるのか分からない絵も多くありました。
よくイメージされるモネの絵よりも筆のタッチが強く、色の主張が激しいもので、画家が視力を奪われる苦悩とそれでも描きたいと筆を取った執念が伝わってくるようでした。
展示の仕方も工夫されており、吹き抜けの高い天井と真っ白な円形の広間に大きいサイズの絵が間隔を開けて展示されているスペースがあり、世界観に浸れて良かったです。
モネ好きなので展示があるとよく見に行くのですが初見の作品もあり、迷っている方がいたらぜひおすすめしたい内容でした!

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ファイさん、Rikashさん、karachanさん、黒豆さん

4.0

睡蓮がたくさん

全作品モネという贅沢な企画で、大作が多いため点数は60点くらいと少な目でした。混雑してましたが大きな作品が多く、特に睡蓮は大作なのでじっくり鑑賞できました。
第3会場は、四方の壁、全てが睡蓮!さまざまな睡蓮が並び、別世界に誘われるようでした。キービジュアルになっているマルモッタン・モネ美術館の睡蓮、とても素敵でした。水面に映る雲、水に浮かぶ睡蓮、垂れ下がる柳、じーっと見てるとゆらゆら動くような気がします。この部屋は写真撮影可でした。

マルモッタン・モネ美術館の作品が目当てでしたので、第1章は西洋美術館や国内の美術館の作品が多く、どこかで見たことあるなぁと少しがっかりしたのですが(★マイナス1の理由)、第2章以降はマルモッタン美術館の作品が並び、睡蓮以外の花の絵や、晩年の色彩が飛び交う力強いジベルニーの庭の作品を満喫できました。

モネを撮影した動画に、大きな平筆でキャンバスに向かう姿が記録されてました。第4章の作品を見て、あの平筆で描くとこんな風になるのだなぁと納得。

特設ショップは外まで行列できてたので断念。
平日の15時過ぎでしたが、当日券売り場もまだ行列ができてましたし、モネは人気ですね。

一階のソファーで少し休んだ後に、画素描展示室で「オーガスタス・ジョンとその時代—松方コレクションから見た近代イギリス美術」を見て帰りました。

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ファイさん、karachanさん、黒豆さん

4.0

晩年のモネ、鬼気迫る作風挑戦に心打たれる

モネの睡蓮に向けたアンバサダー石田ゆり子さんの言葉。19歳でオランジェリーで出会った時の、絵に心を奪われるという出会いが特別だ、と。いわば初恋のような存在ということならば、私も同感だ。それ故に、本展を訪れるに当たっては、少し気恥ずかしく照れくさい思いを抱く。数十年ぶりの高校の同窓会でかつてのマドンナと再会するかのように。今一度睡蓮に、単品ではなくまとまめてである、じっくり向き合ってみよう。そんな感覚で、妙に身構えて臨みました。

40歳代後半のモネ、連作の時代が始まる。睡蓮のモチーフは、花・葉の描写から水面の描写へ、光の描写へ、デザイン・装飾性、そしてオランジェリー美術館の大装飾画の構想へ、と育まれるのだが、本展はその過程をオーソドックスに展開してくれる。期待通りであり、実に興味深い。途中、ジベルニーの庭の見取図の展示もあり。これは庭ではない、立派な公園のスケールだ。

財政面で実現しなかったホテルビロン展示館計画だが、その展示室上部を飾る構想だった藤モチーフの巨大な装飾画習作は圧巻だ。印象派はアンチ権威(アカデミー)との理解でいたが、時の宰相クレマンソーとの長い親交、支援がモネの画業の背景にあることもあらためて認識させられた。

第3室。楕円形の部屋の周囲を、2m四方サイズの装飾的な睡蓮約10点で囲む空間。屏風絵のようだ。この部屋だけは写真撮影可なのだが、外国人の鑑賞者も多く、絵を撮らずに記念撮影する人も。たしかに、本場パリの展示へのリスペクトに溢れる素晴らしい空間が東京に在る、有難いことだ。

晩年の作品群、白内障で右目がほぼ失明する逆境下での新しい画風への挑戦には感嘆する。「日本の橋」の連作では抽象化の進展、色彩と筆触の渦への進化がよくわかる。近寄ればまるでモザイク、遠ざかると情景が朧げに現れる。
「ばらの小道」「ばらの庭」の連作。略同じ構図にして、フォルムは消滅し、色の選び方や載せ方、交ぜ方、どれも荒々しく、そして全てが異なっている。
モネ曰く、全てが暗く見えて赤と黄色は見えなくなってしまった、と。対象物だけでなく絵具の彩色も認識困難ななか、記憶を頼りにとは言えどのように再現するに至ったのだろうか。観る者に、作家の鬼気迫る探求心を伝えてくれる本展の展示に感謝したい。

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ファイさん、Rikashさん、karachanさん、黒豆さん、uchikoさん

5.0

モネがびっしり?

全作品もねという夢のような空間でした!
少しお高いですがモネ好きなら絶対行くべきです。
地下の第3会場では360度もねの世界観を楽しめます!撮影もできるので是非!

人はとても多いので夜間開館時がオススメです。
作品が大きめなので比較的サクサク列は進みます!!
ただ、物販の列が外に出るほど長く、30-40分程度待つため図録やグッズをその日に買いたい人は時間のゆとりがある時あるいは見る前に購入することをおすすめします。

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londonblue508さん、karachanさん、marimari55さん、入江玄 アートライターさん

5.0

モネの睡蓮を堪能できる展覧会

100%モネの作品、それも睡蓮の絵がほとんど。
モネは睡蓮をどのように描いたか?
国立西洋美術館のコレクション、マルモッタン・モネ美術館のコレクション、
そして国内の他美術館からの作品で比較しながら堪能できます。
これまでにモネの展覧会をいくつか観てきたけど、今回は最も充実していたかな。
さすが国立西洋美術館です!

晩年になってからの作品は、白内障で視力が衰えたために、抽象画のような睡蓮になります。
好き嫌いでいえば、若い頃の睡蓮の方がずっと好きだけど、晩年の作品の方がむしろエネルギーを感じるし、筆がカンヴァスを踊っていて自由に描いているように思えます。
モネ自身の人生の旅路も含めて、睡蓮の描き方の変遷を辿れる、貴重な展覧会です。

行ったのは平日の昼過ぎ、チケットはネットで事前に購入していたので、入場はスムーズでした。
中はそれなりの混雑、特設ショップは店への入場規制で、外で20人ほどが常に行列を作っていました。なので、特設ショップは諦めました。

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karachanさん、アバウトさん、uchikoさん、Camdenさん

4.0

大人気のモネ

久しぶりの行列展覧会だった。意外と若い人が多いのに驚かされた。モネの概ね50歳以降の作品が並ぶ。庭の絵の移り変わりもわかる。最後の方は同じ主題に飽きてやけくそに描いていたのではなく、光を追求していった結果ああなったのだ。白内障の影響もあったよう。近くでみると抽象画のようだが、離れてみるとあら不思議景色が浮かんできて、吸い込まれる感じがする。特にかどっこにあった日本の橋の絵がそうだった。副題をつけてくれないとどの絵か言えないですね。

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karachanさん

5.0

モネの魂が画面に迸る傑作揃い

100%モネの展覧会はとても嬉しい。しかも全て油彩。
入場して第1章は、穏やかな作品が並び柔らかだけど確かなモネで始まる。
国内美術館所蔵作品も多く「観たことあるなぁ〜」と思っていた。
しかし第2章からマルモッタン所蔵の「黄色いアイリス」「藤」「アカバンタス」等、筆致が奔放に滑り出しモネの真骨頂が並び出す。光だけで無く風のざわめきまで画面に捉えるかのようで目が離せない。
いつも通り普通に離れて鑑賞していて満足していたが、ふと振り返って遠くの作品に目をやると、先ほどのアイリスが動画のように揺れて見え驚いた。
第3章はゆるい円形に施された部屋になり、睡蓮の数々を思う存分堪能できた。西美のお馴染みの作品もマルモッタンの作品群に並ぶとまた違って見えた。
近くで見ると色んな色を迷い無く自由に重ねているのに、離れると光溢れる睡蓮の池が画面に拡がり揺れる。何度も見て体験しているのに、毎回心動かされる。
この部屋だけ撮影可。これはかなり嬉しい。
閉ざされた空間に睡蓮を並べる演出はとても気持ちよかった。
第4章は「日本の橋」「ばらの小道」等ジヴェルニーの作品が並ぶ。色彩が強烈で、緑と赤の補色関係に一瞬ギョッとするが、離れて見ると木々が揺らいでいるように作品は存在していた。心がざわざわした。

これだけ後期モネを観ることは実に至福だった。柔らかく優しい光のモネも素敵だが、自分の魂に従い荒々しく筆を走らせるモネに心揺さぶられた。

10月18日(金)4時半入館。若干混雑。第3章のみ撮影可。
*余談:初め11時半に行ったのだが、入場券の列が30分待ち。しかもショップへの入場待ちの行列が外にまで。
外にいた係員に話を聞くと平日でもこの状態が続くし、館内も当然大混雑しているとのこと。金曜土曜の夜間開館日は5時を過ぎると比較的空いてくるとのこと。特に土曜日の夜間は空いているとの情報でした。
結局この日は4時半まで時間を潰して入館しました。入場券の列もショップへの列も無くなってました。
入場券はあらかじめネットで入手必須。10月18日でこの状態なので、これからもっと混むと思うので覚悟して下さい。

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5.0

あの睡蓮が愛され続ける理由がある

あのモネで睡蓮だから激混み必至!とはいえ、モネの庭への情熱と愛情の結晶が一堂に会する機会は見逃したくなかった。

とくにパリのマルモッタン・モネ美術館からの出品数が豊富で、ガラス越しでなく鑑賞できるのも大変ありがたい。間近で色を重ねられた画面を見たあと離れた所から振り返って見るとなんとも幻想的な世界。睡蓮オンリーの一室では佇んでいるだけでモネの情熱に充てられる。

画家であり庭師でもあったモネは他の植物でも連作が多く、個人的に好きな西洋美術館所蔵の黄色いアイリスも他の美術館所蔵品とあわせて観られたし、あとは初めて観た2枚並んだ藤の絵【紹介図7,8参照】も、上から降り注ぐ淡い光に魅せられ印象に強く残った。

ちなみに私は平日午前中に出かけたが、それでもかなりの混み様。来年2月まで開催されているからと先延ばしにはせず、ぜひお早めに!

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Rikashさん、karachanさん、Boodlesさん、ココアさん、morinousagisanさん

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出展作品・関連画像IMAGES

クロード・モネ《睡蓮》1916-1919年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet

クロード・モネ《ポール=ヴィレのセーヌ河、ばら色の効果》1894年 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet

クロード・モネ《ジヴェルニー近くのセーヌ河支流、日の出》1897年 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ(エフリュシ・ド・ロチルド邸、サン=ジャン=キャップ=フェラより寄託) © musée Marmottan Monet / Studio Christian Baraja SLB

クロード・モネ《睡蓮、夕暮れの効果》1897年 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet / Studio Christian Baraja SLB

クロード・モネ《睡蓮》1907年 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet

クロード・モネ《キスゲ》1914-1917年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet

クロード・モネ《藤》1919-1920年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet

クロード・モネ《藤》1919-1920年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet / Studio Christian Baraja SLB

クロード・モネ《アガパンサス》1914-1917年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet

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