4.0
影まで
青森県美術館に出かけたときは
必ず足を運びます。
今回は松山智一さんの素敵な作品に出会うことができました。
色鮮やかな絵画はアジア的な要素が盛り込まれ装飾的ですが「今」が描かれていて
あれこれ考えながら鑑賞し、
以前から街中で作品に出会っていることにも気付かされました。
都市に融合するアート作品
影まで美しい彫刻作品
どれも素敵でした。
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松山智一(1976年生まれ)は、ニューヨークを拠点に活動し、鮮やかな色彩と精緻な描線による絵画や、SOHO地区に位置する120平方メートル超の巨大なスペース・バワリーミューラルでの壁画制作(ニューヨーク/米国、2019年)や、モニュメントとランドアートからなるパブリックアート広場《花尾》(新宿東口駅前広場、東京、2020年)、創建100周年を記念した屋外彫刻展での立体作品《Wheels of Fortune》(「神宮の社芸術祝祭」明治神宮、東京、2020年)など、大規模なパブリックアートプロジェクトも手がけており、大胆さと繊細さを併せ持った作品を発表しています。その作品に描かれるのは、日本や中国、ヨーロッパなどの伝統的な絵画からの引用や、ファッション誌の切り抜き、実在する消費社会の生産物や日常生活で慣れ親しんだ商品やロゴなど、さまざまなイメージのサンプリングです。
一見しただけでは引用元が判別不可能なほど、複雑に組み合わされた大量のイメージ群は、現代社会に生きるわたしたち自身を取り巻くものであり、いつかどこかで見ていたかもしれないものでありながら、普段は繋げて考えることの少ない、わたしたち一人一人の身体の奥底に蓄積された記憶の束が、形を持って現れたようでもあります。
こうした松山作品の制作の根底には、豊かな自然と歴史的な遺産が息づく岐阜に生まれ、アメリカ西海岸のストリートカルチャーに触れた少年時代、再び日本に戻ると、経済学を学んだ後、一度はアスリートの世界に身を置くも、デザインの道へと転身した二十代と、伝統文化から現代のカウンター・カルチャーまで、対極にあるものとして理解されることの多い世界の多様性を、身をもって実践してきた自身の半生が深く影響を及ぼしています。
本展は、松山がコロナ禍を前後する時期に制作した近作と本展で初めて発表される新作を中心に、アーティストとしての進化と深化の過程を紹介するものであり、常に新しい文化を受け入れてきた歴史が息づく街である弘前で、作家の新たな魅力を発見する機会となることでしょう。
会期 | 2023年10月27日(金)~2024年3月17日(日) |
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会場 | 弘前れんが倉庫美術館 Google Map |
住所 | 青森県弘前市吉野町2-1 |
時間 | 9:00~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
火曜日 年末年始 12月25日(月)~2024年1月1日(月) ※ただし、2024年1月2日(火)、1月3日(水)は開館 |
観覧料 | 一般 1,300円(1,200円) 大学生・専門学校生 1,000円(900円)
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URL | https://www.hirosaki-moca.jp/ |
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