2.0
長次郎と光悦!
やはり長次郎と光悦が秀逸です。最後にもう一度、観て帰りました。
長次郎と光悦だけならば、近代美術館で開催する必要はないということで、全体の三分の一は当代の作品となっています。
歴代の茶碗を観る機会はそうそうないかと思います。そして、常設ではフジタのアッツ島玉砕が観られます!
美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ - 日本全国 296 の美術館・博物館と 646 の開催中&開催予定の展覧会をご紹介中!
茶碗の中の宇宙とは、全ての装飾や美しい形を捨て、手捏ねによる成形でさらに土を削ぎ落としながら造形を完成させていった茶碗を用い、その茶碗によって引き起こされる無限の世界、正しく宇宙のように果てしなく広い有機的空間のことと捉えています。
つまり、一服の茶を点てます。相手は、その茶を飲みます。その行為により二人の関係の全てが茶碗の中を巡ります。その茶碗の中を見つめながらの人間の思いは、他に想像もできないほどの大きく深い意味を有し、まさに宇宙と呼ぶべき無限の世界が広がるのです。
今から450年前、長次郎という人物によって創造された樂茶碗は、一子相伝という形態で現在まで続いています。一子相伝とは、技芸や学問などの秘伝や奥義を、自分の子の一人だけに伝えて、他には秘密にして漏らさないことであり、一子は、文字通り実子でなくても代を継ぐ一人の子であり、相伝とは代々伝えることです。
この様な考え方で、長年制作が続けられている樂焼は、長い伝統を有していますが、しかし、それらは伝統という言葉では片付けられない不連続の連続であるといえます。長次郎からはじまり15代を数える各々の代では、当代が「現代」という中で試行錯誤し創作が続いています。
本展では、現代からの視点で初代長次郎はじめ歴代の「今―現代」を見ることにより一子相伝の中の現代性を考察するものです。正しく伝統や伝承ではない不連続の連続によって生み出された樂焼の芸術をご覧いただけます。
会期 | 2017年3月14日(火)~2017年5月21日(日) |
---|---|
会場 |
東京国立近代美術館
![]() |
住所 | 東京都千代田区北の丸公園3-1 |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
|
休館日 |
月曜日 3月21日(火) ※ただし、3月20日(月・祝)、3月27日(月)、4月3日(月)、5月1日(月)は開館 |
観覧料 | 一般 1400円(1200円) 大学生 1,000円(800円 高校生 500円(300円) 中学生以下 無料
|
TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | http://raku2016-17.jp/ |
2.0
やはり長次郎と光悦が秀逸です。最後にもう一度、観て帰りました。
長次郎と光悦だけならば、近代美術館で開催する必要はないということで、全体の三分の一は当代の作品となっています。
歴代の茶碗を観る機会はそうそうないかと思います。そして、常設ではフジタのアッツ島玉砕が観られます!
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿は、
こちらから。ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
東京都千代田区で開催中の展覧会
初代 長次郎 黒樂茶碗 銘 大黒 重要文化財 桃山時代(十六世紀) 個人蔵
初代 長次郎 赤樂茶碗 銘 無一物 重要文化財 桃山時代(十六世紀) 頴川美術館蔵
【展示期間:京都会場2016/12/17~2017/1/15,東京会場2017/3/14~4/2】
初代 長次郎 赤樂茶碗 銘 一文字 桃山時代(十六世紀) 個人蔵
【東京会場は会期中展示替えがあります】
初代 長次郎 赤樂茶碗 銘 太郎坊 重要文化財 桃山時代(十六世紀) 裏千家今日庵蔵
初代 長次郎 黒樂茶碗 銘 禿 桃山時代(十六世紀) 表千家不審菴蔵
初代 長次郎 黒樂茶碗 銘 万代屋黒 桃山時代(十六世紀) 樂美術館蔵
【東京会場は会期中展示替えがあります】
初代 長次郎 二彩獅子 重要文化財 天正2年(1574) 樂美術館蔵
初代 長次郎 黒樂茶碗 銘 シコロヒキ 桃山時代(十六世紀) 裏千家今日庵蔵
三代 道入 黒樂茶碗 銘 青山 重要文化財 江戸時代(十七世紀) 樂美術館蔵