3.0
膨大な情報量から、この13年のアートシーンを振り返る
DOMMUNEはときどき気になるコンテンツを見てきたけど、もう13年なのかと思う半面、まだ13年なのか、とも感じる。そして、その断片をまとめて見ると、かなり混乱するし、どう捉えていいのか、よく分からない。まあ、単純に、各回のコンテンツのチラシが壁一面に並んでいるのを見て、なかなか迫力があって、全体で作品という感じもする。そして、その中で気になったチラシを見て、ああ、こういうのもあったのか、と思ったりもするわけです。まあ、ぼんやりと現代美術を鑑賞してきた自分には、そういった見方しかできない。
そして、たしかに、13年間を分かりやすくまとめてくれないのかな、という不満もあるのですが、それに意味があるのか、という気もする。というか、まとまらないだろう。あまりに多種多様で、このまま受け取るしかない。ちなみに、最も強烈なインパクトを感じたのは「アレハンド・ホドロフスキーの真空管説法」という作品です。ブラウン管と大きな拡声器と6本の蛍光管を振り回すアーム付きのオブジェで、ブラウン管にはチリ出身のカルトな映画監督アレハンドロ・ホドロフスキーが何かを語っている映像が流れている。個人的にはこれが見られたので、そこそこ満足、というところ。