5.0
完遂!岡本太郎
タローマン好きが高じて、大阪・東京・愛知の「岡本太郎展」をすべて回ったので、ツアーの仕上げに凱旋展を鑑賞。
「同じ作品を1年の間に別の会場で4度見る」というレアな体験を通して、作品鑑賞は一期一会なんだと実感しました。同じ作品でも気になるポイントが毎回ずれていたり、前回見たはずなのに全然記憶がなかったり…、各展示の構成意図の違いがわかる楽しい体験でした。
混まない時間帯を狙って入館したので、作品名の意味を検索したり、作品表面のひび割れをじっくり観察したり、ゆったり鑑賞できました。
タローマン関連作品の作品名のプレートにタローマンシールを貼るなど、楽しい演出もありました。
「7章 眼の宇宙」は狭い「コ」の字型のコーナー3面に18作品を並べ、両脇に「青い手」「赤い手」を配置するという、祭壇のような作りになっていました。いろんな眼を見比べるのが楽しくなってしまう空間でした。
岡本作品といえば、「太陽の塔」と「明日の神話」くらいしか知らなかったのに、タローマンがきっかけとはいえ、多くの作品に触れられた楽しい1年でした。