4.0
目を凝らしてじっくり見たい展覧会です
庭園美術館そのものの建物や室内装飾もすてきなのですが、今回の七宝焼きは本当にステキです。
日本人の芸の細かさと手先の器用さ、繊細さがよくわかるすばらしい作品だらけです。どれもひとつひとつジックリみてしまい、結構時間がかかります。
ゆっくり見たい人は平日に行かれるほうがいいかも。混まないうちがオススメです。
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明治時代、輸出用美術工芸として人気を博した七宝。並河靖之(なみかわ・やすゆき、1845-1927)は、その中でも繊細な有線七宝により頂点を極めた七宝家です。没後90年を記念する本展は、初期から晩年までの作品を一堂に会する、初めての回顧展です。
京都の武家に生まれた靖之は、久邇宮朝彦親王に仕えたのち、明治維新後に七宝業に取り組み始めます。知識や資材が無い中、試行錯誤して技術・意匠の改良を進め、やがて内外の博覧会で成功を収めます。工房には外国からの文化人が多数訪れ、“京都並河”ブランドは新聞や雑誌を通して海外へと紹介されました。
明治29年(1896)には帝室技芸員となり、当代一流の工芸家としての地位を確立します。大正期に入ると七宝業全体の生産額が落ち込み、並河も工房を閉鎖、その名は次第に忘れ去られて行きました。
しかし近年、明治工芸への関心の高まりに伴い再び注目が集まっています。細密な植線、豊かな色彩、四季折々の花鳥風月、そして研ぎ澄まされた透明な黒い釉薬―。類まれな技術のみに留まらず、洗練された感性に基づき制作された七宝は、100年以上の時を経てなお光を放ち、人々を魅了します。本展では、国内外の七宝作品に加え、下絵等の関連資料を通して、その全容を明らかにします。
会期 |
2017年1月14日(土)~2017年4月9日(日)
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会場 | 東京都庭園美術館 Google Map |
住所 | 東京都港区白金台5-21-9 |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
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休館日 | 第2・第4水曜日(1/25、2/8、2/22、3/8、3/22) |
観覧料 | 一般 1,100円(880円) 大学生(専修・各種専門学校含む)880円(700円) 中・高校生・65歳以上 550円(440円)
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TEL | 050-5541-8600 (ハローダイヤル) |
URL | http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/170114-0409_namikawa.html |
4.0
庭園美術館そのものの建物や室内装飾もすてきなのですが、今回の七宝焼きは本当にステキです。
日本人の芸の細かさと手先の器用さ、繊細さがよくわかるすばらしい作品だらけです。どれもひとつひとつジックリみてしまい、結構時間がかかります。
ゆっくり見たい人は平日に行かれるほうがいいかも。混まないうちがオススメです。
5.0
並河七宝を閲覧する展覧会だが、明治期に作られたとは思えないほど、新鮮な作品だ。
七宝は、江戸期に9割は輸出用に作られ、明治維新で、その需要を失い、衰退していったと言う。
並河も一代限りで、工場を閉めた。
しかし、その七宝の放つ、最後の輝きが、並河の作品には溢れている。
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